リュカ'sキッチン レシピその5「三段論法・小籠包」
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8歳の娘に手を出したからねぇ……まぁ当時、彼自身は12歳だったけど。
「え、なに? 俺に金を出させたいの、それとも出させたくないの? 出させたいのなら、もっとヨイショしなきゃダメだろ」
「え〜……凄ーヨイショしてんじゃん!」
ど〜こ〜が〜よ〜!
「お前の常識でモノを言うな!」
「常識なんて人それぞれじゃん」
でもリュカのはちょっと……
「それより常識って言うのならさぁ……お前、僕の娘に手を出してんじゃん。しかも一人は既に……」
「ぐっ……何だよ急に!!!」
ちょっと……コック達は知らない事よ!
「いの一番にさぁ……『義理のお義父様の頼みなら尽力するか』って、なるべきじゃぁないのかなぁ???」
「や、止めろ……こんな所で話題に出すな……」
事情を知らないコック・メイド・兵士等は、それぞれ小声で何かを言い合ってる。
「世の義息は、産まれる子供の祖父の為に、色々気を使うんじゃないのかなぁ???」
まさかこの話題に触れられるとは思ってなかったヘタレ野郎は、汗をかいてキョロキョロと視線を動かしている。
事情を知ってるユニとジョディーは顔を見合わせて一言……「ダメ男が」
「わ、分かった……無利子、無担保、無期限で20万G貸すよ……」
「うん。やっと分かってくれたか義息よ」
そう言って座ってるウルフ君の右肩をリュカは右手で叩き満面の笑顔だ。
肩を叩かれた方は地獄に居る様な表情。
「あ〜……この場に居るコック・メイド・兵士諸君。ウルフ宰相が入室してから、今までの会話等の一部は、他言してはダメだよ。『一部』と言ったが、どの部分か判らない者は気付かず他言するだろう……その時は“他言して聞いてしまった者”・“更に他者に伝えた者”・更には“三親等までの家族”諸々、銃殺刑に処す! ここに国王として明言したからね……慈悲は無いよ(笑)」
うわぁ……最悪だ。
「お前何でさっさと金出す事を了承しなかったんだよ!」
ウルフ君が座ってる椅子の脚を蹴る上級メイド。
「そうです閣下! お陰で被害が広がりました!」
事情を知ってるユニとジョディーから非難の声が……
「あ、あの……俺、絶対に返しますから!」
がっくり項垂れるウルフ君にニックが一生懸命声をかける。
いや、もうその事で落ち込んでるんじゃないからね。
「ほ、ほら……俺……き、巨乳好きじゃないですかぁ! だ、だから返しますから!!」
いい子ね……
でも何度も言うけど、その話題はもう終わったのよ。
「……じゃぁ聞くが、“ビアンカさん”・“リュリュさん”・“お前の彼女”の乳なら、どれが一番好みだ!?」
……関係なくない?
「勿論ビアンカ様です!!」
即答。
え、彼女が
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