第二章
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「この馬鹿!死ね!」
「お前みたいな奴はいらないんだよ!」
「お前それでも男か!」
「やる気がないなら出て行け!」
「辞めろ!」
「役立たずが!」
罵倒してだった、部員達を叱った。
無断で休んだ生徒にも厳しくそのクラスまで行って平手打ちを何度も浴びせて真っ赤になった顔で告げた。
「休みな!休むと弱くなるだろうが!」
「お前一人落ちたら皆落ちるだろうが!」
「部活は休むな!」
「今度休んだら部員全員一時間正座だ!」
こう言う、その彼を見てだ。
剣道部員以外の生徒達は眉を顰めさせて言った。
「何だ剣道部って」
「今度の顧問滅茶苦茶厳しいな」
「剣道部いつも練習してるよな」
「朝練七時半からなのに六時からやってるらしいな」
「遅刻したらぶん殴られるらしいぞ」
「それで五キロ走ってサーキットやってな」
「昼休みも素振りして」
素振り千本はこの時だった。
「それで放課後は毎日七時までだろ」
「土日や休日は朝の六時から夜の七時までずっと練習でな」
「その間水飲んだら駄目らしいな」
「昼飯の時以外は」
「それでさぼったらビンタで」
「部活の間もちょっとしたことで殴られて怒られるんだろ」
「俺剣道部でなくてよかったよ」
自然とこの言葉が出た。
「無茶苦茶だろ」
「そうだよな」
「厳しいものなんてものじゃないな」
「刑務所にいるみたいだな」
「いや、刑務所でもあそこまでじゃないだろ」
「じゃあブラック企業か?」
「もうそんな風だよな」
こう話すのだった。
「あんな部活じゃなくてよかったよ」
「ああ、あそこだけは入りたくないな」
「入ったら辞められないっていうしな」
「そんな部活絶対に入りたくないぞ」
「誘われてもな」
こう言ってだった。
生徒の多くが剣道部について否定的な見方をしだした、そして。
平穏以外の教師達もこう言い出した。
「平穏先生やり過ぎなんじゃ」
「兎跳びまでさせてるし」
「他にも今じゃしない練習させていて」
「毎日だし」
「しかも部活の間水飲むなとか」
「暴力はいつもだし」
「おかしくないですか?」
彼のいないところでひそひそと話した。
「幾ら何でも」
「あんなのしていいんですか?」
「問題になりません?」
「生徒壊れませんか?」
「辞めるのも駄目とか」
「人道的にも」
「かなり」
「ご自身が部活に出られて」
いつものそれの話も為された。
「防具を着けた時生徒に稽古をつけられてますが」
「剣道って中学生だと突き駄目ですよね」
「あの人平気で突きしてますよ」
「あんなことしていいんですか?」
「床の上で背負い投げって」
「生徒に受け身教えてます?」
「というか畳の上で投げますよね、柔道の技」
暴
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