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IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
試験勝負!
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 日曜日、昼の事だ。

 アリーナの中央では、ISを纏った一夏と俺が対峙している。
 先ほど一次移行が完了した俺の専用機、ヴォアライターの試験運転を兼ねた力試しだ。
 ちなみに俺の機体は、ドイツのデータを元に日本の鋭館研究が開発したものだ。
 だから日本製だがドイツ語で名前がついているらしい。

 「さて一夏。覚悟はいいか・・・?」

 「望むところだぜ。言っておくが、俺のほうが専用機じゃ先輩だからな!」

 にやっと、少し得意げな顔をする一夏だが。こいつ覚えているんだろうか?俺はお前に勝ったセシリアに勝ってるんだぞ?
 普通に考えると、俺のほうが強いってことになるだろ。

 「ま、そんな事はいいさ。正々堂々いこうぜ?」

 「上等だ。三分でのしてやるから、そのつもりで!」

 ガツン!両の拳をあわせたことで響く金属音。
 不思議だ、感覚としてはボクシンググローブを嵌めている時と似ているのに、重さとしては素手と変わらない。
 一、二度その場で拳を突き出す。ワン・ツー、アッパー。よし、問題なくスムーズに動く。
 意識することでどこまでも感覚が広がる。
 
 捉えたぞ。

 俺の意識がアリーナ全体を覆うイメージ。どこでなにが起きているのか分かる。感じ取れる。
 さて一夏、逃げ場は無いからな?

 『それではお二人とも、行きますわよ?』

 『レディー・ゴー!!』

 「行くぞぉおッ!!」

 「ふぅ・・・。ッ!」

 セシリアと清香の声。聞こえないけど箒もいる。三人が管制室で戦闘開始の合図をしてくれた。
 俺と一夏は同時に飛び出す。

 集中しろ、考えるな、感じろ。

 スラスターを目一杯吹かせ、全速力で前へ!
 打鉄なんて目じゃない。試合で見た白式よりも速い。
 景色が線になって後ろへ消えていく感じ。

 「はぁああああッ!」

 雪片を握る右手が、高速で振り下ろされる。
 軌道・縦、速度・まあまあ。対応は・・・。

 全力でぶつかる。

 「ふっ───!!」

 口に溜めた息を一瞬で吹き出し、同時に腰、胴、肩、肘、そして拳を一連の流れで捻りながら突き出す───!!

 ガァンッ!

 「な、なにっ!?」

 狙い通り─ッ!!込められた力は同じでも、速度は圧倒的に俺のほうが上。結果、雪片が弾かれて一夏は大きく体制をくずす。狙いはここだ!

 左足踵のスラスター全開。右腕を引き戻す流れで腰を回転、その勢いで左を突き出せッ!!

 「う、うわぁああ!!」

 イメージ通りだ。計算されたリーチの長さ、白の拳が白式の胸部にクリーンヒット。
 
 「ぐっ、どういう事だ!?ダメージがでかい・・・」

 独楽のような横回転に加え、左を突
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