216 黒魔術の魔女、ラ・ヴォワザン
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
丸岡と西川はスターリンと共に東部へ進む。
「聞いた情報では黒魔術で有名なラ・ヴォワザンという女が杖の所有者達を襲撃しているようだな」
「またやられる可能性があるんじゃないのか?ガキは次郎長軍団と行動を共にしていると聞くからな」
「確かにあの女も私は信用しておらん。まあ、せいぜい持久戦で何とか切り抜けて欲しいものだ。あの女の所に間に合えば我々で狙える」
「そうだな・・・」
かよ子はラ・ヴォワザンと交戦を続ける。ラ・ヴォワザンは別の瓶を出した。
「これで貴様らはただの人間になるのだよ!」
瓶の蓋が開けられる。煙が舞い上がった。
「大五郎!あの毒から法力で皆を守るのだ!椎名歌巌、富田太郎、お主らの能力であの毒を水で浄化せよ!」
「了解だブー!」
法印大五郎が錫杖で結界を張り、ブー太郎と椎名が水を放出して毒を薄め、浄化を試みた。
「・・・ん!?」
「関根、どうした!?」
「あの女が消えている!」
「何!?」
椎名とブー太郎が攻撃している場所とは反対の場所から毒の煙が立ち上がった。
「・・・あ!」
かよ子はうっかりその煙を吸ってしまう。ラ・ヴォワザンは近づいて来た。
「しゅ、瞬間移動・・・!?」
「これで杖は貰ったよ!あんたらも死にな!」
ラ・ヴォワザンは即死の毒を空中に舞う。ブー太郎が何とか水の石で毒を溶かした。
「ちい、山田かよ子、意識はあるか!?」
石松が促す。
「う、うん・・・」
「あの女から離れる!羽根を飛ばすのだ!」
「解った!」
今かよ子が持つ武装の能力はラ・ヴォワザンの毒で無力化されてしまっている。これでは人数は有利でもかよ子や杖を守りきれるか微妙なところだった。
「あの女・・・!」
大野のポケットから雷の石が光り出す。電撃がラ・ヴォワザンを襲撃した。
「へん、そんな攻撃、あっけなく防御できるのよ」
ラ・ヴォワザンは左手に黒い穴を作った。その手の穴に電撃が吸い込まれていく。
「駄目か!」
かよ子は怠けている場合ではないと思った。杖を出す。
「大野君、その電撃、利用させて!」
「え?お、おう!」
かよ子は雷に杖を向けて電撃を操る能力を得た。更に強力な電撃を放つ。
「いけえ!」
その電撃がラ・ヴォワザンを狙う。
(お願い、上手く行って!!)
「ふん、威力を増やしたって無駄よ」
ラ・ヴォワザンはそれでも余裕の表情をしていた・・・、が、痺れを感じていた。
「う!?」
「これだけの電撃を吸い込めるかな!?できるんならもっとやるよ!」
かよ子は敢えて挑発する。ラ・ヴォワザンは黒い穴を消した。
「くう!なら、これでどうかな?」
ラ・ヴォワザンは泥をかよ子達に投げつけた。かよ子と大野は電撃で対抗するも、泥に吸収されてしまう
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ