1話
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なければ分からないのか?今まで君はフローレンスに何をした?学園でのイジメから挙句の果てには暗殺者を送り込み殺害をしようとしたではないか!」
イザベラ「そんな!?私はやっておりませんわ!私がやったと言う証拠でもありますの!?」
殿下「お前のメイドが白状した!おまけにこの契約書に書かれた字に見覚えがあるだろ!」
イザベラ「なっ!?し、知りませんわ!私はそんなもの見た事もありませんわ!」
殿下「シラを切っても同じ事だ!つくづくお前には呆れる。これが私の婚約者だったとは思いたくもない」
イザベラ「そんなっ…殿下…!」
まーだ続きそうですかねこの茶番劇
始まってもう20分位は経ってますかね。まあ正直今は呑む方が忙しいのですけど
グレイス「あっ執事さん?もう一杯頂けます?」
本当に美味しいですわ。このワイン
チーズに生ハムを乗せたカナッペなんかが凄く合うんじゃないかしらこれ…まあ無いものをねだってもしょうがないですけれど
グレイス「全くこれで私が社交界から締め出されたらどうしてくれるのかしらこの人達は」
ワインをぐいっと飲み干し、グレイスはボソッと呟いた
グレイス「もともと乙女ゲームっぽいとは思ってたけどここまで如何にもって感じのイベントに遭遇するとは思わなかったわね」
まあでも私は乙女ゲームなんてものを一度もプレーした事がないのだけれど。
同僚が乙女ゲームファンで偶に見ることはあってもまさか自分が当事者になるとは。
殿下「この様な陰湿な事をするものが国母となれるものか!イザベラ!君とはこれで終わりだ!」
イザベラ「私は殿下を思って…!」
まだ終わってなかったんですね
私からすると断罪イベントってより不倫発表にしか見えませんけど
グレイス「はぁ…此処にいてもしょうがないですね。少し早いですけれど帰りましょうか。どうせ此れが終わってから舞踏会を再開なんて出来ないでしょうし」
グレイスは少し控えめに会場の外へ歩いて行った。
グレイス「私のデビューがこんな事になってしまうとはね。本当のデビューは次の社交界まで持ち越しかな」
そうぽつりと呟きながら馬車の待つ場所へと少し赤い頬をしながら向かった
ジャック「グレイスお嬢様!お早いお帰りですね?どうかなされたのですか?」
御者のジャックが不思議そうな顔をしながらグレイスに問うた
グレイス「少し騒ぎが起きて舞踏会が滅茶苦茶になったのよ。だからさっさと抜け出して来たわけ」
ジャック「そうだったんですね。でもさっさと抜け出して来た割にはお顔が真っ赤ですよ?お嬢様」
ジャックは少し意地が悪い顔をしてグレイスに返した
グレイス「う、うるさいわね。あんまりワインが美味しいも
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