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魔法使い×あさき☆彡
第二十六章 夢でないのなら
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した。
 といっても、カズミと違って苦笑いであるが。

「ところでさ、ちょっと気になったんだけど、お前、さっきいた部屋の、どこで目覚めた?」
「え? どこでって」
「ベッドに寝てたとか、素っ裸で宙吊りになってたとか」
「もうこの服装になってて、ベッドで横になっていた」

 それが、大切なことなのか?
 と、アサキは小首を僅かに傾げた。

「あたしも、ベッドで横になってたっぽいんだけど、身体の下に、なんかごちゃごちゃと、コードみたいなもんがあっただろ? なんだろな、あれ」
「え、なに、それ。あと、カズミちゃんは、床の上で転がってたっていってなかった?」
「いった。たぶんさ、ベッドから転げ落ちて、それで目覚めたんだと思う」
「そうなんだ。わたしは特に、なんにも感じなかったけど」

 ごちゃごちゃとした、コードだなんて。

 まだ通路を少し歩いただけなので、先ほどの部屋へと引き返してみた。
 いわれた以上は、気になってしまって。

 強引にこじ開け抜け出た扉を、再び通って中に入ると、確かに、カズミのいった通りであった。
 ベッドには、人型の微妙なくぼみがあって、自分はそこに収まるように横になっていたのであるが、そのくぼみには、確かに外れたコートや、プラグの類が無数に存在していたのである。

「さっきは、手で触っても気が付かなかったのに」

 まだ肉体の感覚が戻っていなかったのと、ベッドのクッション具合が絶妙であったため、違和感覚えず単なるデコボコであると思ってしまったのだろう。

「なんだろう。計測、されていた? それとも、なにか他の目的のものかな……」
「知らねえけど、親切な誰かがそっと運んで寝かせてくれた、とか、そういう話じゃあねえってことだろうな。少なくとも」

 カズミは、先ほどまでアサキの寝ていたベッドに、どかっと腰を下ろした。
 腕を組み、片膝に足を乗せた。

     5
「ここも、リヒトの研究所なんじゃねえの?」

 薄桃色シャツに、デニムのミニスカート、茶髪ポニーテールの少女が、ベッドに腰を掛けている。
 カズミである。

 ミニスカートだというのに、構わず持ち上げた片足首を反対の膝に乗っけているものだから、さっきから前に立つアサキは顔を赤らめそわそわしている。
 見えてしまいそうなのが、気になって気になって。

 カズミは、そんなアサキの態度に、ようやく気が付いたようで、

「べっつに誰もいねえんだからあ。お前もくつろいで、普段みたくガバッて股アおっぴろげて座りゃいいだろ」
「嫌だよ。というか、普段もなにも、やったことないよそんな座り方」

 もう。
 小声でいいながら、アサキもすぐ隣に腰を下ろした。
 膝丈タータンチェックの、プリーツスカート姿
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