第百二十二話 闇、近付くのことその一
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。それでこう言うのだった。
「人の上に立つ者は常に率先垂範してだな。矢面に立ってだ」
「じゃあ私が死んだらそれでいいの?」
「いい筈がありません」
曹操が言うと間髪入れずにだった。夏侯惇は言った。
「その様なこと私が許しません」
「そうでしょ。つまりはね」
「姉者、つまり麗羽様もお一人ではないということだ」
「一人ではないか」
「そうだ。あの方も慕う多くの者がいるのだ」
こう話すのである。二人も天幕の褥の中にいる。そうして曹操の横にはべっているのだ。
そのうえでだ。妹は姉に話すのだった。
「迂闊なことはしてはならないのだ」
「ううむ、私は前線に出るのが常だが」
「姉者はそれでいいのだ」
夏侯惇はだというのだ。
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