暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百七十一話
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してくれてるなこれ。

ゆっくりと地表に横たわる。

ドーム状にGNフィールドが展開され、機動に回していたエネルギーがそちらに回される。

「おいユートピア!聞こえるかユートピア」

影から出てきた奏が橙の演算領域を間借りしてプリズムを発動したようだ。

追撃のレーザーが辺り一帯に散る。

奏の指にはフォールドリング。

勝手に量子展開したな?

まぁいい、問題は胸の傷だ。

再生が発動しない。

なるほど、更識鎮の腕をサイオン体もろともふっとばしたのはアレか。

吸血鬼の力は失われていないが回復が遅い。

多分だがさっきの赤黒いレーザー。

ドライグのちからでも込めたたんだろうか。

回復を邪魔している。

少しずつ、本当に少しずつ回復しているが早くて数時間。

もしかしたら数日かかるかもしれない。

「ガッ...アァ!めんどぐぜぇ!!」

それでもこの傷では死なないだろう。

苦痛ではあるが、耐えれなくはない。

今なお上からレーザーは降り続いている。

奴さん話し合う気は無いらしいし、実力行使に移ろうか。

当初の目的はもうひとりの転生者との接触とタイムクリスタル奪取阻止。

説得すればこっちにつくかなと甘い考えだった。

捕縛にも失敗。

いや、よくよく考えれば奴がディバインディバイディングを使える時点でタイムクリスタル奪取阻止のためには戦うしかなかっただろう。

「がな、で。やつを、げっふぁ? ごっほ!」

やっぱ喋れねぇ。

『奴を撃つ』

「最初からそうしろよ。馬鹿が」

胸に大穴が開いてはいるが、だからといってカンヘルが動かなくなるわけではない。

カンヘルはエネルギーラインと粒子供給ケーブルを除いて各部が独立して稼働する。

今破壊された背中の一機と右のバインダーの一機、腰の一機と左のバインダーの一機がそれぞれペア。

まだツインドライブは一対残っているし幸いエイハブリアクターは無傷。

まだ俺とカンヘルは戦える。

胸部と各部とのエネルギーラインと粒子供給ケーブルをカット。

右バインダー内のドライヴのツインドライブを解除。

両手にビーム・マグナムを展開する。

上空で、肩で息をする奴さんに向かって両手のマグナムをぶっ放す。

まぁ、チャージタイムが一秒くらいあるからもちろん避けられるんだけどね。

再生中の激痛を耐え、無理やり体を起こす。

胸部付近で若干バチバチいってるが無視して立ち上がる。

よく見ると、胸から腰にかけての装甲が血まみれだ。

一瞬だけGNフィールドを解除し、アームドアーマーDEを切り離して上空へ飛ばす。

『奏、もう少し防御頼む』


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