第十部
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ん」
「香波がお世話になっているって・・ 古い家って聞いていたけど・・あそこの家? どんなとこなんやー」
「うん 京都の老舗なんやって 店長のおうち」
「うっ なんか聞いたことあるなー、校内で・・ 香波が僕らの先輩で美人だって言っていたよな うーん その人なんかー」
「うん 私ね お姉ちゃんのこと、賢くて、優しいし、尊敬しているんだー 私が京都に出てきたときの恩人」
「そうかー 香波 いい人に出会えたんだなー」
そして、裏口に周って行って、人がいないのを見て、私は巧の顔を見て、「巧」と言って眼を閉じていたら、抱き寄せられて、巧の唇が触れてくるのがわかった。
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