暁 〜小説投稿サイト〜
レーヴァティン
第二百五十一話 蝦夷統一を前にその一

[8]前話 [2]次話
                第二百五十一話  蝦夷統一を前に
 蝦夷のアイヌ達は次々と降っていった、自然と親しみ平和を愛する彼等は幕府の政がわかるとだった。
 戦わず降ってきていた、それで英雄は札幌で言った。
「あと一歩だな」
「はい、北の島々のアイヌ達もです」
 良太が応えた。
「間もなくです」
「降るか」
「その気配です」
 こう英雄に述べた。
「どうやら」
「そうか、ではな」
「降ればですね」
「すぐに政をはじめる」
 そちらのというのだ。
「そうする」
「左様ですね」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「北の島々もな」
「択捉等もですね」
「千島の方もな」
 そちらの島々もというのだ。
「治めていく」
「そうしますね」
「択捉や千島は寒くな」
「蝦夷自体よりも」
「農業には非常に不向きだが」
「漁業は出来ます」
「だからな、ある程度の港も置いてな」   
 そうしてというのだ。
「漁に使う」
「そうしますね」
「無駄にはしない」
 一切というのだ。
「あの島々もな」
「左様ですね」
「使えるものは全て使い」
 英雄は言葉を続けた。
「無駄にはだ」
「しないですね」
「使い捨てにすることもな」
 これもというのだ。
「しない、大事にだ」
「使ってですね」
「人も獣も用いる」
「そうしますね」
「人やものを使い捨てにしてはな」
 そうしたことを行えばというのだ。
「やがて自分もだ」
「捨てられますね」
「誰が人を使い捨てにする奴の為に働くか」
「利用するだけ利用して役に立たなくなると切り捨てる」
「自分もそうなると思うとな」
 それならというのだ。
「誰もだ」
「その人の為に働かないですね」
「下にはつかない」
 その者のというのだ。
「そうした奴だと知ればな」
「そうなりますね」
「そうだ、ものにしてもな」 
 人でなくともというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ