アスターテ星域会戦@
[5/7]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「…全艦砲戦用意、これより敵艦隊と交戦する?」
「な、何を言っているのですか、この状況下で戦闘など自殺行為です!ここは直ちに味方艦隊との合流をs「うるさい黙れ!指揮官は私だ!」
パストーレは叫ぶと、さらに命令を発した。
「各艦一斉射撃、ファイヤー?」
クロパチェクの制止を振り切り、パストーレは全艦砲撃を命じた。
「……ッ」
パストーレの命令から10秒と経たずに旗艦レオニダスの装備する40門の艦首25p中性子ビーム砲の一斉射を皮切りに各艦が発砲を開始した。
銀河帝国軍遠征艦隊 旗艦ブリュンヒルト 艦橋
「敵艦隊より高エネルギー反応!」
レーダー席からの警告にラインハルトは小さく目を見開いた。
「なんだと?」
「敵艦隊が発砲、反撃来ます!」
「回避行動!」
ブリュンヒルト艦長シュタインメッツ大佐の指示に操舵手が即座に対応、艦を右へ急速旋回させた。
その直後、ブリュンヒルトの乗り込んでいた者達は今まで航行していた宙域に閃光と衝撃が走るのを感じた。
「被害状況を報告せよ」
「損傷なし、シールド出力がやや低下しただけです」
「構わん、我が方も応戦する。前方のメルカッツ艦隊とファーレンファイト艦隊を先頭に続けて敵本隊に攻撃を開始せよ」
「了解しました」
そう言うとシュタインメッツはオペレーターたちに指示を出す。
「全艦戦闘開始、目標敵第4艦隊」
「了解!」
ブリュンヒルトと後方に続く艦艇から放たれた無数の中性子ビームからなる光の束がが敵艦隊に襲い掛かる。
「ふむ、敵もやるようだ」
ラインハルトは感心したような声を上げる。
「ラインハルト様、喜んでおいでですか?」
「まあな、どうやら敵の指揮官はそれなりに優秀らしい」
キルヒアイスの言葉に答えると、ラインハルトは笑みを浮かべて言った。
「こんな戦いとは言え、ある程度的に歯ごたえが無くては退屈してしまうからな」
「その通りですね」
キルヒアイスも同意した。
「最も、結局はそれなりに優秀どまりだがな…」
ラインハルトは皮肉気に少しばかりの軽蔑の色を含めた発言をした。
一方ファーレンハイト少将率いる帝国軍分艦隊はメルカッツ分艦隊に先駆けて、同盟軍第4艦隊先頭集団約3000隻を一撃で屠った後、そのまま後続の敵本隊へ確固たる意志と迅速さを持って向かっていた。
「全艦ワルキューレを発進させよ、近接戦闘に移るぞ!」
ファーレンハイトが生き生きとした声で命令を下す。
(まずは勝つことが先決だ。ローエングラム伯の功績になるにしても、とにかく勝つ戦いならば勝ってやるさ!)
「了解、ワルキューレ隊発進します」
通信士の報告と同時に、帝国軍各艦から
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ