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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
訓練訓練、また訓練
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 意味が分からないですけど『触らぬ神に祟り無し』ですね。
 予定通り行きましょうか。

「で、では今日も訓練を始めましょう」

「ああ、今日が実質最後だからな。なるべく有意義なものにしないと」

「そうですわね」

 皆さんがまだISを展開していなかったのでセシリアさん対策の時もやったとおり、空中に画面を映し出して皆さんに見えるようにする。
 目の前に映っているのは凰さんの専用機、中国第三世代型IS『甲龍(シェンロン)』。今回も文章のみですけどね。

「ではこれまでに分かった情報を一夏さんにお教えします」

「これには私の分析が入っていますの。存分にお役立てになってくださいませ」

「お前だけなものか! これは私が……ゴホン! 私たちが分析した結果だ!」

 いえ、どうでもいいですけどお二人とも、言い争いは後で……
 はあ……

「始めても?」

「お、おう。頼む」

 言い争っている二人を置いて話を進めてしまいましょう。

「まずこの『甲龍』ですが、コンセプトとしては私の『デザート・ホーク』と似たところがあり、燃費と安定性を第一に設計されています。策無しで行くと燃費の悪い『白式』はほぼ確実に負けます」

「お、おう……」

 ほぼ確実に負けるという言葉に一夏さんは驚きながらもしっかりと頷きました。
 『白式』の単一(ワンオフ)仕様能力(アビリティ)、『零落白夜(れいらくびゃくや)』。
 あ、単一仕様能力っていうのは、操縦者と最高状態の相性になったときに自然発生する固有の特殊能力のことで、他の人には絶対真似できない、正にその人だけの特殊能力のことですね。私も使える人を見たのは一夏さんが初めてです。
 しかも通常第二形態から発動するものであって、第2形態に移行しても発現しない可能性の方が高いんです。それが第一形態から発現するなんて、相性がいいとかの問題じゃないですよ全く……

 それで今までの訓練で分かったのは相手のエネルギー兵器による攻撃を無効化したり、シールドバリアーを斬り裂いて相手のシールドエネルギーに直接ダメージを与えられるという反則的な最高レベルの攻撃能力。
 ただ、反面シールドエネルギーを攻撃に転化する能力のため、極端に燃費が悪い。
 攻撃するたびにシールドエネルギーを使うんですからゲームで言うとHPやMPを常に削りながら戦っているようなものです。

「そして武装ですがこれは少数……まず近接用武装の『双天牙月(そうてんがげつ)』。双と名の付く通り二本で一対の青龍刀だそうです」

「ちなみにデータを見た限りですけど明らかにパワータイプでしたわよ」

「ああ、パワーだけなら『白式』を上回っているかもしれん」

 いつの間に言い争いが終わったのか、セシリアさ
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