Lv67 ラルゴの谷
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は信じがたい表情であったが、先の動乱の事もあり、すぐに納得はしてくれた。
まぁそんなわけで、俺は彼等と共に、ラルゴの谷へと向かう事となったのである。
ちなみにだが、同行者はアヴェル王子とウォーレンさん、そして、護衛の魔導騎士が数名である。移動は勿論、馬車と馬だ。
それと、ラーのオッサンは今日は同行していない。
今はヴァロムさんと共に、アズラムド陛下達の呪いを緩和する方法を模索しているところである。
それ以外にも神官の正体を暴く為に必要なので、なかなか一緒に行動できない日が続いている今日この頃であった。まぁ仕方ないところである。
つーわけで話を戻そう。
草木が一本も生えていない黒き渓谷・ラルゴの谷の終点に到着した俺達は、そこで馬車や馬から降りた。
眼前には黒い岩肌に同化する不気味なイシュラナ神殿が、嫌な空気を醸し出しながら聳えている。
はっきり言って、とても神殿には見えない。
神殿に似た何か別のモノといった感じである。
ちなみに今日の装備はアシュレイアと戦った時と全く同じだ。メイン装備は魔光の剣と魔導の手と水の羽衣で、背中には光の杖も背負っている。
(さて……とうとうラルゴの谷に来てしまったが、恐らく……今回の黒幕はアイツだろう。問題はどうやって対処するかだが、とりあえず、ラーのオッサンに昨晩教えてもらった方法でやるしかないか。この地域のリュビストの結界は正常に戻ったから、特別な事情がない限り、強い魔物は魔の世界に強制送還されてるとラーのオッサンは言ってたしな。今はそれを信じてやるしかないだろう)
俺がそんな事を考えていると、アヴェル王子は案内人であるサムエル様配下の中年騎士に言った。
「ギネル殿……ようやく神殿に着いたわけだが、中に入る前にもう一度確認しておこう。エドガー殿達は神殿内のどの当たりで魔物達の罠に掛かってしまったのだ?」
ギネルという中年騎士はアヴェル王子の前に来ると、恭しく跪いた。
やや小太りな男で、背は俺より低い。たぶん170cmくらいだろう。
使い込まれた魔法の鎧や破邪の剣を見る限り、まぁそこそこな腕前の騎士のようだ。
だが、ちょび髭を生やしているせいか、なんとなくチャップリンみたいな雰囲気があるおじさん騎士であった。
ちなみにだが、エドガー部隊の中で唯一罠から逃れる事が出来たのが、このギネルという騎士らしい。で、この騎士がサムエル様に報告したようだ。
まぁそれはさておき、ギネルという中年騎士は神殿の入口を指さした。
「ハッ、アヴェル王子。神殿に入ってすぐの礼拝堂です。エドガー様達はそこで、魔物が床に仕掛けた妙な魔法陣によって捕らわれてしまいました。エドガー様達は今も尚、身動きできずに魔法陣内に捕らわれているモノと思います」
アヴェル王子は腕を組み、少し困
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