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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
格好-いいか、わるいか-
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りも人命救助が優先だ!!」
賢狼と呼ばれた女性が叫び、彼らは一斉に逃げ出す。
追いかけるゾンビ兵だが、黒い犬は皆それらを食い殺していく。
それだけじゃない。
「うわぁぁぁ!!来るな!!来るなって言ってんだろぉ!!!!」
輸送車に避難していた隊員達も犬の餌食となる。
外に出たとしても、それはゾンビ兵の餌食となり、自爆される。
無数に襲い来る謎の黒い犬。
敵味方の区別ができないゾンビ兵。
それらによって、周囲は大パニックへと陥り、私達の追跡どころではなくなってしまった。
そうして…
「き、危険です丹下さん。」
「ええ、やばそうですね。」
黒い犬やゾンビ兵。
それのおかげで許容量を超えるダメージを受け続け、ついに山本の身体が限界となる。
「が、がらだが…あつい…いだい!!なんだ?…なんなんだごれ、はァ?」
ぼこぼこと膨れる身体。
各所からは魔力が溢れ出し、ついに、
「…!!」
戦車で逃げている私達。
その背後で、強烈な閃光が見えた。
「どう…なった?」
「!!」
それを、ぼんやりと眺めていると、大和くんが僅かに目を開け、尋ねた。
「大和くん!?」
「俺は…平気だ。なんてことは、ない。」
「…。」
平気なもんか。なんてことあるに決まってる。
でも、私は彼に言われた通り、聞かれたことに答えた。
「ええ、死んだ。綺麗さっぱり何も残さず、山本は死んだわ。」
「そう、か…。」
それだけ言い、大和くんは首をだらんと垂れ、意識を失った。
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