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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
格好-いいか、わるいか-
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り傷を負ってしまうが、そんなことどうでもいい。
大和くんが危ない…!!

「大和くんに…私のマスターに触るなああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーッ!!!!」

迫るゾンビ兵を斬る。
斬る。斬る。斬る。

守らなきゃいけない。大和くんを。
私はサーヴァントだ。だから命を賭してでも守らなきゃいけない。
ここで私という存在が消えようとも、彼だけは…!

「ヒィィィーーーーンンンッ!!」
「!!」

そして主の危機にオロバスもやって来た。
この子も戦おうとしているが、それよりもやるべき事がある。

「逃げて、オロバス。」
「…。」
「大和くんを連れて!ここから!!はやく!!」
「…!!」

オロバスは大和くんの言うことしか聞かない。
しかし、私のことを理解してくれたのか、地面に倒れた大和くんの襟を噛み、投げると器用に背中へ乗せた。

「…。」
「…私は後から行く。あなたは主の無事を最優先にして。」

オロバスが気にして何度か振り向くけど、ここは早く逃げて欲しい。
あとは私が、全部殺る。

しかし、

「逃がすかァ!!!!俺の愛からは逃れられんぞ圧政者ァ!!!」

現実はそううまくはいかなかった。

「!!」
「オロバス!!」

山本がまさかのジャンプ。
地響きを立ててオロバスの前に着地すると、

「畜生如きが!!人間様に逆らうなよ!!!」

その腕でオロバスを殴りつけた。
吹っ飛ばされるオロバス。
弾丸などある程度の攻撃は気にしないオロバスだけど、今回ばかりは効いたらしい。
さらに、

「ははは!!骨が折れたか!!さすがは竜胆の馬!!軟弱さは主そっくりじゃないか!!!」

オロバスがたちあがるも、右前脚をかばうような動き。
あれは…折れている。
あれでは自慢の健脚は発揮できない。
ここから、逃れられない…。

「さぁて、長い間私達を苦しめてきた二人の最期は、実にあっけないものでしたね。」

ビルの上から高みの見物をしている白衣の男が、笑みを浮かべてそう言い放つ。
目の前にいるのは、筋肉が膨張して化け物のようになった山本。サーヴァントのランスロット。
そして、無数のゾンビ兵。

大和くんとオロバスを守りながら、私はこいつらを同時に相手しなくちゃならない。

「どうです?ここで負けを認めれば、あなたの命”だけ”は保証しますよ?」
「負け?認めるもんですか。」

マスターを見殺しにして、自分だけ助かる?
そんなの、死んでもゴメンだ。

「私は大和くんを守るために来たの。自分の決めた目的に背くなんてそれこそ武士の恥。いいえ、サーヴァントとして失格なの。」

状況は圧倒的に不利。
だが、やるしかない…。

大和くんは…殺させな
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