暁 〜小説投稿サイト〜
『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
格好-いいか、わるいか-
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にやってきたゾンビ兵をかわし、足をかけてこけさせる。
空中で一回転するというド派手な転び方をし、俺は転んだゾンビ兵に渾身の蹴りをかました。

「くぅ…!!」

山本にぶつかり、敵と勘違いし自爆する。
ダメージは入らない。
逆に、山本の筋肉はどんどん膨れ上がり、ついにはビリビリと音を立てて服がちぎれ飛んだ。

「敵に塩を送るとは…随分と余裕だなぁ!!!!」

ドスドスという重さを感じさせる足音を立て、山本が迫る。
掴みかかろうとするやつの巨腕をバック転で避け、迫るゾンビ兵を今度はメイスで野球のようにフルスイングで吹き飛ばす。

今、山本の身体は順調にデカくなりつつある。
まとも大きくなればその分目立ち、奴らの目に止まりやすくもなる。
だからここまで大きくなれば

「てき!!てき!!!!」
「れんさまのてきだ!!!!ころしてやる!!!」

奴らは続々と山本に殺到する。
どんどん爆発のダメージをくらう山本。
スパルタクスの宝具によってダメージは蓄積され、際限なくパワーアップしていく。
しかしそれにも限度はある。

「こ…これはァ!?」
「ついには自重で動けなくなったか。哀れだな。」

多大なダメージをくらい、文字通り筋肉ダルマとなった山本。
身体はそれを内包しきれなくなり、エネルギーは逃げ場所を求め体の内側を駆け巡り始める。

「今度はお前が爆発する番だ。」

スパルタクスが中にいると分かって思いついた作戦だが、うまくはいった。
アポクリファ本編でも、彼は最期に有り余ったパワーを使って大爆発を起こしている。
だから俺はそれを再現することにした。
幸い、ダメージソースは腐るほどあったのだから。

そうして、山本の爆発から逃れるためオロバスを呼ぼうとしたそのときだ

「山本隊長おおおおおおおおお!!!!!」
「…!!」

遠くから叫び声に近い声を上げ、走ってくる者がいた。
山本の部下。2名ほど。
さらにそいつらは

「えへ…えへへ!!こいつをころせば…れんさまはまた…!」
「助けに参りましたぁーッ!!!!」

ゾンビ兵を背負っている。

「死ねぇえええええ!!!竜胆大和おおおおお!!!!」
「こいつら…まさか!!」

敵味方区別なく爆殺するゾンビ兵。
同士討ちを防ぐため隊員達は避難したが、こいつらはあえて外に出た。
ゾンビ兵を背負い、自分達が特攻爆弾となって。

「…ッ!!」

咄嗟に俺は迎撃に移る。
散弾銃をかまえ、撃つ。
一人の腹に命中し、鮮血と共に内蔵が溢れ出る。
しかし、とまらない。
出てしまったそれをそのままに、スピードを緩めず突っ込んでくる。

「たかがこんな痛み…山本隊長の苦しみに比べればああああぁぁぁ!!!!!」


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