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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第112話:目には見えずとも愛はある
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翼とクリス、そして奏のシンフォギアは現在了子の手により修理作業が行われていたからだ。
先日の戦いで、翼とクリスはノイズに酷似した敵によりギアコンバーターが破損。また奏も、2人ほどではないがシンフォギアに小さいとは言い難い損傷を受けていた為、メンテナンスを兼ねた修理を受けていた。
弦十郎の後方のモニターには現在の3人のギアの修理状況が表示されている。装者は飽く迄使う側であって専門家ではないので、それを見ただけでは3人のシンフォギアが破損しているという事だけしか分からない。魔法使いの3人は言わずもがなだ。
「これは?」
モニターに映ったギアペンダントに慎二が首を傾げると、あおいと朔也が説明し始めた。
「先日の戦闘で破損した、アメノハバキリとイチイバル、そして奏ちゃんのガングニールです」
「ん? 奏のガングニールもやられたのか?」
「やられたって言うより、ダメージを受けたってだけだよ。ギアは分解されなかったけど、ダメージはしっかり受けてたから了子さんが修理するって」
戦闘の結果を聞いていた颯人は、奏のガングニールが破損したと聞いて首を傾げたが詳しい事を奏が説明する
それが終わったのを見て、朔也が説明を再開した。
「奏ちゃんのガングニールはともかく、残りの二つに関してはコアとなる聖遺物の欠片は無事です。ただ……」
「エネルギーをプロテクターとして固着する機能が、損なわれている状態です」
「……セレナのギアと同じ……?」
あおいの説明に、マリアはアガートラームのギアを見た。
フロンティア事変の最後の戦いでマリアはアガートラームを纏えたが、戦いを終えるとギアは破損した状態に戻りその後うんともすんとも言わなくなった。
その後はセレナが戦えない事とマリアが収容所に入れられた事、更には了子が多忙に追われた事も手伝って今まで了子の元で保管されていたのだ。なのでこちらも破損した状態から変わっていない。
とは言え、ここにはシンフォギアの専門家である了子が居る。彼女が居れば、ギアが破損しても修理する事は可能であった。
「勿論直るんだよな?」
クリスが信頼を込めて問うと、モニターに了子の顔が映し出された。その表情は若干疲れているように見える。
『勿論直るか直らないかで言えば直るわ。ただ直せたとしても、あの新型ノイズがギアを分解した絡繰りが分からないと今回の戦いの繰り返し。一撃でもノイズからの攻撃を喰らえばアウトって言う、今までに比べて遥かに危険な戦いになるわ』
了子の言葉に装者達は息を?む。今までの戦いで命の危機を感じなかった訳ではないが、ギアが一撃で分解するノイズの出現に今までとは違う緊張感を抱かずにはいられなくなるのは無理からぬ事だった。
「となると、現状戦え
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