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烏と友達になって
第一章

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                烏と友達になって
 アメリカバージニア州で住みそこで働いているマリア=ヤンはアジア系で長い黒髪と切れ長の黒い目に黄色い肌と低めの鼻を持っている、背は一六七程でスタイルはいい。
 八歳の卵の時から育てている雄のワカセホウセイインコのパオと暮らしている、このことからもわかる通りに鳥好きで趣味は鳥に餌をやることだ。
 たまだたま休日家のベランダにいた烏にもそうしたが。
「それがなのね」
「そうなのよ」
 自分の部屋に来た友人に話した、部屋の中の止まり場にはパオがいる。
「チチチ」
「この子にご飯をあげて」
「その後でなのね」
「ベランダの方を見たらね」
「烏がいたの」
「そうなの、私烏にも餌をあげるから」
「不吉とか言われるけれどね」 
 友人は烏で言われることを話した。
「人によっては」
「そうよね、けれどギリシア神話だとアポロンの従者だし」
「そういえばそうだったわね」
「忠実なね、北欧神話じゃオーディンの従者だし」
「神様の使いだからなの」
「いいとも思ってね」 
 それでというのだ。
「あげててね」
「そうしたらなの」
「毎日来る様になってね」
 そうしてというのだ。
「そのうえに毎日来る様になって」
「餌あげてたのね」
「そうしたらお礼か」
 それでというのだ。
「小石とか光るものをベランダに置いていく様になったの」
「ご飯のお礼ね」
「多分ね。それで光るものはね」
「烏が好きだしね」
「中にはユーロ貨幣もあったわ」
「あっちから来た人が落としたものね」
「そうだと思うわ。毎朝来るから」
 烏はというのだ。
「朝はパオと烏にね」
「ご飯あげてなの」
「私も朝ご飯食べて」
 そうしてというのだ。
「お仕事に行ってるわ」
「そうなのね」
「ええ、そうしているわ」
 ヤンは友人に笑顔で話した、そしてここでだった。
「カア」
「夕方ね」
「仕事帰りの時間にも来るのよ」
「流石烏頭がいいわね」
「そうでしょ、じゃあ今から餌あげるわ」
 こう言ってだった。
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