第二章
[8]前話
センター全体でクッキーの治療をしてだった、完治すると。
彼をその団体に引き渡した、その団体はとてもいい団体で。
クッキーはそこで幸せに過ごした、そこにだった。
「ワン!」
「ワンワン!」
ミッキーも来た、再会を喜び共に遊ぶ二匹を見てだった。
ミッキーを団体に連れて来たマルゴーゾは一緒にいるハミルトンに言った。
「あの、まさか二匹の飼い主がです」
「詐欺罪や傷害罪や強姦罪で捕まってっていうのね」
「それでミッキーの飼い主がいなくなってです」
「クッキーと同じ団体に預かってもらえるなんて」
「それで再会とか奇跡ですよ」
こう言うのだった。
「また一緒に住めるなんて」
「そうね、けれど自分の家族を歳を取ってしかも身体が悪いから平気で捨てる様な人はよ」
「とんでもない悪人で」
「犯罪だってね」
「平気でやっていたりするんですね」
「そうよ、そのうちミッキーもよ」
若い彼もというのだ。
「捨てられていたでしょうね」
「歳を取ったら」
「そうなっていたわ」
こうマルゴーゾに話した。
「そのことを思うとね」
「今回は素晴らしい奇跡ですね」
「そう思うわ、ではこれからはね」
「二匹はですね」
「酷いこともあったけれど」
それでもというのだ。
「ずっと一緒よ」
「歳とか病気に関係なく」
「ずっとね」
マルゴーゾの笑顔で話した、その話を聞いてだった。
マルゴーゾも笑顔になった、そして二人で喜び合う二匹を見るのだった。悪人から解放されてまた一緒にいられることになった彼等を。
悪人が飼い主だった悲劇 完
2022・5・27
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