215 追跡の続き
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?」
まる子は喜んで飛び上がった。そして出された食事にがっつくのだった。
「全く、ゴクツブシめ・・・」
「食う為にここに来たみたいだな・・・」
石松と綱五郎はそう会話した。
(まるちゃん、なんか小杉みたい・・・)
かよ子も心の中で呆れるのだった。
笹山はヘンリーが提供した自動車に乗って走り出す。
(藤木君、どこにいるのかしら・・・?)
笹山の目的は一つ。「この世界」にいると思われる少年・藤木茂を探し出す事である。
こちら剣奪還班のうち、杯を取り返しに向かう部隊。剣を取り返す役目を終えたゆり達は朝食を終えていた。そんな中、マリエルは車両の外(これは北勢田の矛の力で出した物である)で歯磨きをしていた。なお歯ブラシなどは本部に頼んで出して貰った物である。
「あんた、きれい好きだね」
政美が車両から出てきた。
「うん、虫歯になった事あるし・・・」
そしてマリエルは歯磨きを終える。一人の20代半ばの女性に四人の女子高校生は先へ進む。
「・・・なあ」
鯉沢が窓から遠くを睨む。
「どうしたの?」
「近づいて来とるわな。『奴ら』が・・・」
「どれ」
政美が探知能力を使用する。
「来てるね。それも来てるのは女か・・・」
(女?追跡の邪魔をしてくれるわね・・・)
ゆりは戦闘態勢に入る準備をする。
「近づいたら迎撃するわよ」
丸岡修と西川純。赤軍メンバーである二人は東の方角へと進んでいた。
「はて、レーニンの旧知の仲という人物と一緒に戦うとはな」
「ああ、それにしても相手からしたら相当厄介な相手らしいですね」
そしてある街の建物に入る。そこに一人の男がいた。
「貴様らか。杖を取りに行くと言う者は」
「そうだ。赤軍の丸岡修。そしてこちらは同じく西川純だ。レーニンの友人というスターリンで間違いないな?」
「その通り。聞いた話では杖の所有者は頼りない小娘と聞くが?」
「ああ、おっちょこちょいをやらかすと聞いた。それからそいつは今、人質として預かっている少年を取り返しに向かっている所だ」
「そうか」
「だが、そのガキも幾らか強くなっている筈だ。何人か杖を狙ったものの、何かとそのガキやその仲間から返り討ちを喰らっている」
「全くみっともない連中だ。私が多くの害虫なる敵どもを折角粛清したというのにこの様では振り出しに戻るだけだ。しかも、剣まで奪われたと聞く」
「それについては申し訳ない。そいつらも今追っている所だ」
「そうか、剣を奪った者については今私の妻にも向かわせて殺す予定でいる。共にその杖の小娘を殺しに行くぞ」
「はい」
丸岡と西川はスターリンと共に杖を分捕りに向かう。
かよ子達は朝食後にまた羽根を飛ばす。
「おい、また来てるぜ」
大野が警戒した。
「そ
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