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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
意外性
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扉を叩く音がしました。
 ……嫌な予感しかしません。だって『コンコン』じゃなくて『ゴンゴン』ですよ!?

ゴンゴンゴンゴン! ベキィ!

 明らかに破壊音なんですけど!?
 敵襲!? 敵襲なんですか!?

 って鳳さん?

 ?
 なんで真っ青な顔で両手を上げているのでしょう?

「あ、あたしが悪かったからその銃しまってくれない!?」

「へ?」

 言われて気づきました。そういえば『グロック17』を持ったままでした。
 でも私の銃に弾は入ってないんですけどね。観賞用で持ってるだけなので撃たないから弾なんて持っていても無駄なだけですし。
 慌てて『グロック17』を寝巻きの腰に挿して手を離しました。

「殺されるかと思ったわよ」

「す、すいません」

「あんた大人しそうな顔して随分な物持ってるのね……」

「はあ、ちょっとした趣味で」

「まだ護身用のほうがいいわよ……趣味ってなによ……」

 鳳さんに呆れた顔で言われてしまいました。まあ……そうですよね……分かってるんです、変な趣味って言うのは。
 でもあの無駄のないフォルムを一目見たときから好きになってしまって……その後は成り行きでズルズルと大型銃器にまで手を出す始末で……でも大型銃器はいくらIS学園と言えども持ち込むのが難しいと言うことで申請が通るか通らないか微妙なところですよね。ああ、早く部屋に飾りたいです。
 ってそれは置いておいて!

「そ、それで? こんな時間に何のご用ですか?」

「あー、いやなんていうかさ……頭に血が上ってたから殴り込んじゃったんだけど……さっきので下がったわ。ごめん」

「はあ……一夏さんのことですか?」

「……なんのことかしらね!」

 分かりやすいんですから。
 これで何で一夏さんが気づかないのか不思議で仕方ないのは私だけではないはずです。
 ……目の端に涙の跡があるのはなんでなんでしょう?
 一夏さんは女の子を泣かすようなことはないと思っていたのですが……鳳さんはプライドが高そうですし言わないほうが吉ですね。

「あー、用事……用事……ああ! そうよ! あんた,一夏から聞いたけど勝ったのにクラス代表になるの辞退したらしいじゃない。なんか理由でもあんの?」

 明らかに今思いつきましたね。その用事。

「ええ、私そういうガラじゃないので」

「まあ見た目争い事好まなさそうな顔してるもんね。決闘……っていってもあんた受けなさそうだし」

「そうですね」

 セシリアさんの時も売り言葉に買い言葉でしたから。正直一夏さんとは戦う理由がなかったので戦いたくなかったんですよね。
 当然理由がない鳳さんとは臆病者と言われても戦いませんよ?
 あ、故郷(オーストラ
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