脅威 ムーンキャンサー
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ア! ムーンキャンサーはどこにいるの!?」
慣れない森を歩きながら、アカネは怒鳴った。
その背後をゆっくりとした歩調で歩く霧崎は、板チョコをポリポリと食べながらため息をつく。
「私に分かるわけないじゃないか。君が手綱を外したからこうなったんだよ?」
「ムーンキャンサーが勝手に走ったんじゃん! 私悪くないよ!」
「やれやれ……聞き分けのない」
「もう嫌だ! 歩きたくない疲れた帰りたい!」
アカネはしゃがんで駄々をこねた。
生い茂った森の中だというのに、アカネのその行動には一切躊躇いがなかった。汚れや泥が付着するが、アカネは構わず寝転がる。
「もう……こんなことなら、もっと怪獣一杯作っていればよかったな」
「おいおい、もうムーンキャンサーを諦めちゃうのかい? あれは良い怪獣だ」
「知らないよ。私の言うこと聞かない怪獣なんて……そうだ!」
途端に、アカネの表情が明るくなる。
「怪獣に探させればいいんだ! ムーンキャンサーを!」
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