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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
多忙探偵
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いる。
その時は土は耕されていたものの種を植えたばかりで発芽はしていなかった。
なのにこれはなんだ?
青々と生い茂り、立派な作物がなっている。

「ああ、あれからもう芽が出てな。それからはもう早送りみたいにどんどん成長していったんだ。」
「え…怖。」

この男いわく、とんでもねぇスピードで成長し、今に至るとのこと。
ねぇ俺怖いんだけど。怖すぎてここの野菜食えねーんだけど。

「まぁ俺の推理としては、世界がこんなふうになった影響、もしくは俺と静謐ちゃんの愛のおかげかなと。」
「あー前者ですよ前者。」
「そんな即答しなくていいだろ!?」

後ろでは彼のサーヴァントである静謐のハサンが無表情ながら頬を赤らめ恥ずかしそうにしている。
まぁ幸せなこった。一生惚気けてろよ。

ちなみにお野菜は頂きました。
死ぬほど美味かったです。

?

「あったーー!!あったよまーちゃん!!」
「まじか!?」

ともかく依頼を受けた俺達は片っ端からどんなものでも受けていく。
次の依頼は指輪探し。
この辺りで落としたという手がかりしかないが、俺達にはそれで充分だ。

「いやーお前にかかりゃマジで楽だな。失せ物探し。」
「まぁねー。姫は何にもしてないけど。」

そう言いながら俺に駆け寄るおっきーの手のひらには、指輪を手にした兎の折り紙が。

そう、おっきーのスキル、千代紙操法からなる折り紙の式神。
そいつらに捜索させたのだ。
何十体もの式神達を落し物がありそうなポイント周辺にばら撒き、ただ待つだけ。
それだけで式神達は落し物や失くしたものを取ってきてくれる。
さらにペット探しもだ。

コウモリなんかで空から見渡せば一発。
超音波なんかで洞窟とかの暗いところで隠れていてもすぐ見つけてくれる。

「ありがとう…ありがとう…!!妻の形見なんだ…!!」
「どってことねーよ。もう次からは失くすなよ。」


待ってるだけで依頼主からは涙流しながら感謝されるし、金は貰えるし…
はっはー、楽なことこの上ねーわなぁ!!





「うわああああぁぁぁ来たぁぁぁぁぁ!!!」

話は変わり、ワイバーンから追いかけられる俺。
なんでも付近にあるワイバーンの巣を殲滅して欲しいというまぁ割と無茶苦茶な依頼を受けた。
で、奴らをおびき出すというか焚きつけるというかおとり捜査をすることになったわけで、

「おらーっ!!死にやがれー!!」

巣から出てきたワイバーン達を引き連れ、一定の場所まで走る。
そうするとトラップが発動。
網によって絡め取られ、無様に地面に落ちるワイバーン共。
そうして折り紙の式神たちと一緒に棍棒使って袋叩きにしてやった。


それから

「ありがとうございま
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