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レーヴァティン
第二百四十八話 港と港からその十四

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「マスコミの嘘での実害は酷いであります」
「起きた世界のでだな」
「一家崩壊も」 
 これもというのだ。
「あったであります」
「誤報や虚報でだな」
「はい」 
 まさにというのだ。
「そうしたことがあったであります」
「そう思うとだな」
「発禁も当然でありますし」
「死罪もだな」
「こちらも」
「そうだな、これは蝦夷でもだ」
 今自分達がいるこちらもというのだ。
「やはりな」
「同じでありますな」
「幕府ならだ」 
 その領土ならというのだ。
「幕府の法が敷かれる」
「だからでありますな」
「今は瓦版も出ていないがな」
 それでもというのだ。
「幕府の法にあるからな」
「だからでありますな」
「それは許さない、自由にものを言って書いていいこととだ」
 それと、というのだ。
「誹謗中傷や罵倒は違う」
「イエロージャーナリズムとは」
「自由にものを言っていいことは事実だが」
「どんな嘘や罵倒を言っていいか」
「それは違う、一人が言っても無視されるが」
 それで終わるがというのだ。
「これを瓦版で拡めるとな」
「人を傷付け世を乱すであります」
「そうなるからだ」
「これは許さないであります」
「それを法で定めているからな」
 幕府のそれでというのだ、英雄はこうしたことを頭に入れてそのうえで考えつつ峰夫に対して話していった。
「蝦夷にもだ」
「敷くでありますな」
「これよりな、法は必要でだ」
 そしてというのだ。
「イエロージャーナリズムはだ」
「許さないであります」
「これからもな」
 まさにというのだ。
「そうしていく」
「それでは」 
 こう話してそうしてだった。
 英雄は蝦夷に法も敷いていった、そうして治めていくのだった。


第二百四十八話   完


                 2022・3・1
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