第六幕その六
[8]前話 [2]次話
「アメリカにしても中国にしても」
「日本やロシアもなんだ」
「そうだよ」
その通りだというのです。
「童話とかでね」
「よく出るんだ」
「そうなんだ」
これがというのです。
「面白いことにね」
「成程ね」
「だから国も」
「色々な文化があって」
「一口には言えないんだ」
「そういうことなんだね」
「そういえばね」
ここで王女がこんなことを言いました。
「大阪に晴明神社ってあったわね」
「陰陽師の人がおられたね」
「安倍晴明さんね」
「あの人は確か」
「お母さんが狐だったわね」
「そう言ってたね」
「そうしたことを見ても」
王女は王子にお話しました。
「余計に親しみが持てるわね」
「それはそうだね」
「かなりね」
「うん、皆愛嬌があってね」
こう言ったのはモジャボロの弟さんです。
「親しみやすいね」
「そうだね」
モジャボロは弟さんの言葉に頷きました。
「本当に」
「そう思うよ」
「オズの国の他の生きもの達と同じで」
「皆愛嬌があるよ」
「本当にそうだね」
「ははは、愛嬌があることはいいことだね」
狐の王様が笑顔で応えました。
「じゃあこれからもね」
「愛嬌をだね」
「出していくんだね」
「そうしていくよ」
こう二人に答えるのでした。
「是非ね」
「愛嬌があれば」
こう言ったのは狸の王様です。
「それに越したことはないね」
「そうだね」
貉の王様も頷きます。
「それでは我々は」
「これからも」
「楽しく化けて遊んで」
「愛嬌よく暮らしていこう」
こうしたことを言うのでした、一行はそんな彼等と楽しい時間を過ごしてそうしてから彼等とも一時のお別れを告げてです。
次に案内する人のところに向かうことにしました、次は誰かといいますと。
「ミュージッカーのお家に行って」
「そうしてなのね」
「彼も招待しよう」
王子は黄色い煉瓦の道を歩き地図を見つつ王女にお話します。
「そうしよう」
「それではね」
「彼のお家はここから一日だね」
「一日歩いてなのね」
「着くよ」
こう王女にお話しました。
「そうなるよ」
「わかったわ、ではね」
「また歩いて」
「ミュージッカーのお家に向かいましょう」
「そうしようね」
こうお話してでした。
王子は皆を先導してミュージッカーのお家に向かいます、そしてです。
ミュージッカーのお家まであと少しというところでとても大きなヤマアラシが道に横たわっていました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ