63 確執
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木!」
大野が藤木のプレーを賞賛した。
「あ、ありがとう・・・」
藤木は休み時間においてのケン太からアドバイスされたことを活用しようとしており、それが功を奏したのだと思った。
「よし、じゃあ今日はここまでにしよう!」
ケン太が終了を呼び掛けた。皆は帰っていった。
「藤木君、少し上手くなったね、僕も連携できるように頑張りたいな」
山根が藤木を賞賛していた。
「ありがとう、山根君・・・、僕、キーパーでやっていける気がするよ!」
「よし、全てのクラスに勝つつもりでいこう!」
「うん!」
一方、女子達は前田の口うるさい命令に反発して前田に大泣きされた後、練習を続行できる状態じゃなくなり、結局帰ることになってしまった。リリィはまる子、たまえ、そしてかよ子と帰っていた。
「どうしよう?これじゃあ練習が進まないわ・・・」
「全く前田さんが怒ってばかりいるのが悪いんだよ!」
「そうだよ、何で前田さんが仕切るのか私にもわかんないよ!」
まる子とたまえが揃って前田を批判していた。まる子がかよ子を気の毒に思った。
「かよちゃんも可愛そうだよ、昨日も今日も前田さんに怒られてさあ」
「う、うん・・・、で、でも私おっちょこちょいだから私も皆に迷惑かけちゃったよ・・・」
「かよ子ちゃん、落ち込まないでよ」
リリィがかよ子を宥めようとした。
「リ、リリィさん、ありがとう・・・」
「そうだよ、杉山君もかよちゃんを応援してるよ!」
まる子に自分の好きな男子の名前を言われてかよ子は赤面した。
「ま、まるちゃん・・・」
「でも仕切る人代えた方がいいわね。前田さんより学級委員のみぎわさんの方がいいと思うわ・・・」
「アタシはリリィがキャプテンに似合うと思うな。昨日は皆でボール探しを提案したし、 今日も5組の練習見て、練習方法変えた方がいいって意見が皆に通ったし・・・」
「え、私でいいのかな・・・?」
リリィはまる子に言われて、自分が仕切る係を担っていいのかと思った。一方たまえは5組という言葉で橿田の顔を思い浮かべた。
皆と別れ、リリィは家に入ると、母に出迎えられた。
「お帰り、そうだ、今日はリリィの為に買ってきた物があるの」
「私の為に・・・?」
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