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レーヴァティン
第二百四十八話 港と港からその十一

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「悪質な虚言や中傷を拡散することはな」
「許さないっちゃな」
「これは国を滅ぼす」
 そうなるというのだ。
「下手をすればな」
「そうですね、所謂イエローペーパーですね」
 紅葉が言ってきた。
「私達が起きた世界で言う」
「そうだ、それはな」
「国を滅ぼしますね」
「人を煽り惑わしな」
「よからぬ方向に動かします」
「しかも言っている連中は責任を取らない」
 煽り惑わしたうえでというのだ。
「これ程悪辣な連中もそうはいない」
「我が国にもいますね」
「タブロイド等だな」
「人に言えない仕事ですね」
「ヤクザ屋より悪質だ」 
 英雄は言い切った。
「ヤクザ者なら悪事をしても自分とその周りでだ」
「広まることはですね」
「限られている、しかしな」
「そうした媒体は」
「瓦版でもな」 
 この浮島にあるそれでもというのだ、街や村には必ずあり多くの者が読んで知識や情報を手に入れている。
「多くの者を惑わし騙し煽るのだからな」
「その害はヤクザ屋さんの比ではないですね」
「そうだ、だからだ」
「ヤクザ屋さんよりもですね」
「悪質だ」
 イエロージャーナリズムと呼ばれる者達はというのだ。
「起きた世界では新聞とは限らないがな」
「テレビもですね」
「むしろテレビの方が問題か」 
 新聞そして雑誌よりもというのだ。
「それも遥かにな」
「テレビはですね」
「新聞等は読む」
 そうするものだというのだ。
「目で読む頭で考える、しかしだ」
「テレビはですね」
「映像が出てだ」 
 テレビのそれがというのだ。
「目に考える、想像するものが直接入って耳にもだ」
「入りますね」
「声もな、その二つからだ」
 目と耳からというのだ。
「直接一気に頭の中に入る」
「だからですね」
「その影響はだ」
 まさにというのだ。
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