暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 〜五年後のお話〜
学園生活
第十六話 クラス代表戦後!
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由ぐらいわかる。

クリスティは俺のことが本当に好きだからこそ、本気でアルバレルトと闘った。
だが、負けてしまった。
本気で頑張ったからこそ負けたことが悔しく、哀しい。
自分の好きな人を諦めるのが悔しく、哀しい。

そんな感情を抑えきれず、泣いている。


・・・アルバレルトの言ったことは大袈裟でもなく事実だったようだ。

本気で俺のことを思ってくれている人を卑怯な嘘をつき、正面から向き合おうとせずに騙し、傷つけた。


本当に俺は卑怯で、下劣な野郎だ。

そんな自分にヘドが出る。

だが、悔やんでも仕方ない。今は精一杯謝らないといけない。

俺のことを思い、俺のせいで泣いている少女へ。


「クリスティ、ちょっといいか。」



クリスティside


試合に負けてしまった私は一瞬頭が真っ白になった。
私は負けたのか・・・?輝龍さんをかけた闘いで、負けてしまったのか?

その実感は時間が経つにつれて確かなものとなっていく。
ISをはずした頃には一筋の涙が頬を伝っていた。一度流れ出した涙は堰(せき)を切ったように溢れてくる。色々な感情が涌き出てきて止まらない。そんな感情を抑えきれず、泣きじゃくる。






「クリスティ、ちょっといいか。」




そんな声で現実へと連れ戻される。その声のした方を見ると輝龍さんがいた。


・・・何で輝龍さんが?それよりも今、私・・・

「き、輝龍さん、どうしたのですか?あ、こんな惨めな姿見せられませんね、ははは・・・」

「クリスティ、すまなかった。」

「・・・何故、輝龍さんが謝るのですか?これはアルバレルトさんと私の闘いです。その結果として私は負けたのですから輝龍さんは関係ありません。」

「いや、俺はクリスティに嘘をついてた。だから謝らないといけない。」


嘘・・・?

「実は、俺とアルバレルトが付き合ってるっていうのは、嘘なんだ。そんな嘘のせいでお前をこんなに傷つけた。本当にすまなかった・・・!」


「・・・へ?」


輝龍さんが発した言葉を理解しようと私の頭は考える。
だが、驚きのあまりかまったく考えがまとまらない。


「あの時はつい逃げようとしてあんなこと言っちゃって・・・クリスティは真剣に伝えてくれていたのに・・・」

やっと頭が現状を認識し出す。
(輝龍さんとアルバレルトさんが付き合っていないと言うことは、私は輝龍さんを諦めなくてよい、ということでしょうか?)


そう理解すると心の底から喜びとも言えぬ感情が溢れでできた。


だとしたら、この機会は利用するしかない。
諦めなくてよいのなら攻めて攻めて攻めまくる。
次は輝龍さんを私に惚
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