暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第109話:獰猛なりし獣の力
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、周囲に人気が無くなって来た。カジノなんかがあるのは主に街の中心。街の周辺は巨大な山脈や深い渓谷、森林や砂漠などの自然に囲まれている。自然、人気が無くなるので多少の荒事をしても気付かれない。
「さ〜て、この辺で良いか。…………出て来いよ? 居るの分かってんだぜ?」
何処へともなく颯人が視線の主に声を掛けると、足音が露骨に響いた。足音が聞こえてくる方に目を向けつつ、荷物をその場に置いてウィザードリングを嵌める颯人だったが、姿を現した相手を見て思わず目を見開いた。
そこに居たのは何と響達よりも年下にしか見えない少年だったのだから。
「んん? え〜っと……もしかして、劇場を出てから俺を付けてたのってもしかして君かい、坊や?」
「坊や……坊や、ねぇ?」
「?……」
何やら含みのある言葉に颯人が思わず首を傾げていると、少年は思わぬ行動に出た。
〈ドライバー、オン!〉
「はっ!?」
少年が指輪を嵌めた右手を石造りの門の様な造形のベルトのバックルに翳すと、聞き覚えのある音声を発しながらベルトの形が変化した。非常に既視感のある光景に、颯人も驚愕を隠せない。
驚く颯人の様子に機嫌を良くしたのか、少年は口の端を吊り上げ獰猛な笑みを浮かべる。その様は、まるで獲物を前に威嚇する肉食獣の様だ。
「狩りの時間だ」
〈セット!〉
「……変身!」
〈オープン!〉
左手の中指に嵌めた指輪を、ベルトに取り付けられた窪みに嵌めるとドラムロールが流れる。その音を聞きながら、少年は颯人も良く口にする言葉を放ちながら手首を回し窪みのついた突起を回した。
するとベルトのバックルが観音開きに開き、黄金のライオンの顔が露わになる。
〈L・I・O・N、ライオーン!〉
呪文のような音声が流れ、少年の前に金色の魔法陣が現れる。明るい金色の魔法陣が展開されると同時に、少年の姿が急成長し一気に青年の姿になり直後に魔法陣が青年を通り抜けた。
正にウィザード達魔法使いと全く同じプロセスで行われた変身。全てが終わった時、そこに居たのはライオンの様な顔と左の肩当をした少し前まで少年だった者であった。
見た事も無い魔法使い。颯人が思わずその姿を見つめていると、魔法使いは腰のバックルからレイピアの様な細い剣を取り出し斬りかかって来た。
「チッ!?」
いきなりの攻撃に颯人は横に転がって回避し、身を起こしながら颯人もウィザードに変身した。
「変身!」
〈フレイム、プリーズ。ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!〉
ウィザードに変身した颯人は、自身もウィザーソードガンを取り出しガンモードにして目の前の魔法使いに向け引き金を引いた。相手が元少年だろうと知った事ではない。彼はそんな事を気にしながら戦って無事に
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