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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第67話 新たな物語の始まり
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れたようなものでしょ?同情するわ」


 ブルブランはリィンの物語を見届けたいという。それに対してレンはその物語を終わらせるのは自分だと話し、ルシオラは結社の中でも特に変人なブルブランに付きまとわれる事になったリィンに同情した。


「諸君、集まったようだね」
「来たか、教授」


 するとそこに眼鏡をかけた男性が姿を現した。それを見たレオンハルトは彼を教授と呼んだ。彼の名はワイスマン、彼こそクーデター事件を裏で操っていた人物だ。


「カンパネルラ、ご苦労だった。カシウス・ブライトを見事足止めしてくれて助かったよ」
「うふふ、僕も楽しい仕事だったよ」


 ワイスマンはカンパネルラに労いの言葉をかけると彼は笑顔でそう返した。


「でもさ教授、君の作った計画書を拝見させてもらったけど……随分と楽しそうな内容じゃないか。僕もワクワクしてきたよ」
「道化師である君にそう言って貰えると光栄だよ。でも実際の計画ではもっと楽しんでもらえると思うよ。何故なら今回計画に協力してくれた執行者たちはそれぞれが個人的な目的を持っている。私も、そして彼もね……」


 ワイスマンがそう言うと闇の中から誰かが姿を現した。その姿を見た執行者たちはそれぞれ違う反応を見せた。


「彼って確か……」
「ふふっ、ここで会えるなんて思ってもいなかったわ」
「私は一度変装中に会っていたが……これはまた面白い物語になりそうだ」
「はっ、戻ってきてやがったのか」
「……」


 ルシオラは意外そうな顔を、レンは嬉しそうな笑みを浮かべた。ブルブランはまた大きな高笑いを始めヴァルターは好戦的な笑みを浮かべる。レオンハルトは何も言わずにその人物を見ていた。


「へぇ、これはこれは……」


 そしてカンパネルラは意外そうなものを見る目をしていたが直ぐに興味深そうなものへと変わった。


「紹介しよう、『身喰らう蛇』に復帰した執行者9III《漆黒の牙》ヨシュア・アストレイだ」


 そしてワイスマンが彼……ヨシュアの名を紹介した。彼は何も言わずただ佇んでいる、そんなヨシュアを見てワイスマンはニヤリと笑みを浮かべた。


「これより福音計画を発動する……」



―――――――――

――――――

―――


 side:リィン


 俺達は現在飛行船に乗ってリベールに向かっていた。目的は王都グランセル、そこでまずギルドに向かい報告をする手立てだ。現在はフィーが俺の隣の席に座っていて、エステルは俺の前の席に座っている。


「そういえばラウラは来ないの?」
「ラウラはいまだ修行中だって聞いてる。でも必ず駆け付けると彼女は言っていたよ」


 エステルが俺にラウラ
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