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ボロディンJr奮戦記〜ある銀河の戦いの記録〜
第62話 エル=ファシル星域会戦 その6
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も考えてくれた。山積みになっている資料と、接触端末、キーボード。そして真っ暗な帝国軍巡航艦搭載型の超光速通信画面。キコキコと音を立てながらついてきた自走端末に、帝国軍から押収した赤い毛足の長い絨毯をかけると、俺は超光速通信装置電源を入れる。

 エル=ファシルで敵国の軍人を救うという任務をすると、ヤンが聞いたらなんて言うだろうか。俺の口が自然にゆがむのを覚えるのだった。

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