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少女は 見えない糸だけをたよりに
第二部
2-1
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それに、詳しく訳も聞かないで、直ぐに雇ってくれていたし、暮らしていくのに必要なものも揃えてくれた。そして、通勤用の自転車も。

 私は、お休みの日。大学の構内をぶらぶらとして、あの人を探した。そして、自然研究同好会 何人かの人に尋ねてみたんだけど、誰もが知らないと返ってきていた。そのうち、行きかう人から変な目でみられているような・・いかにも、部外者なんだもの。それに、男の人が連れ立って歩いて来ると、身体がこわばってしまうのだ。だから、ただ歩いているだけにした。でも、ジャージ姿だから、やっぱり、変な目で・・。私からしたら、もっと、汚い恰好の人もいるのに・・。ここの学生じゃぁ無いっていう負い目があるからなのか、それとも、見た目、年が足らないんだろうかー。

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