第二章
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亜弥は鱈を焼くにもサラダのドレッシングにもオリーブオイルを大量に使い。
茹でたマカロニにもだった。
「えっ、先輩マカロニにもですか」
「そうよ、オリーブオイルかけてね」
茹でて一旦ざるに入れて湯を切ってからまた鍋に戻したマカロニにオリーブオイルを勢いよくかけつつ話した。
「絡めるのよ」
「あの、絡めるというか」
真里はその量を見て驚いて話した。
「鱈でもドレッシングでもですが」
「どうしたの?」
「使い過ぎじゃないですか?」
亜弥にいささか引いて言った。
「これは」
「そう?」
「そうですよ、いつもそれだけ使われるんですか」
「ええ、オリーブオイルはね」
「某俳優さんのクッキングみたいですよ」
オリーブをマカロニに絡める亜弥に話した、見ればオリーブオイルはマカロニに浸っている位に多い。
そこに大蒜を入れたミートソースをかける彼女に言うのだった。
「それじゃあ」
「そうかしら」
「そうですよ、幾ら何でも使い過ぎです」
「オリーブオイルは沢山使うと美味しいのよ」
「それはそうですが」
「使い過ぎ?いやこれが美味しいからね」
あくまでこう言う亜弥だった。
「だからよ」
「それで、ですか」
「いつもこれ位使うわ」
「何か勿体ないですね」
「大丈夫よ、全部食べるから」
こう言ってだった。
亜弥は料理をテーブルに出してだった。
真里と共に食べだした、サラダも鱈もマカロニも美味しかったが。
やはりオリーブオイルの量はかなり多く真里は言うのだった。
「オリーブがそれぞれスープみたいで」
「そこまで多くないでしょ」
「どのお皿もオリーブオイルだらけですよ」
一面その色になっている。
「少し浸る感じで」
「だからこれ位でないとね」
「よくないですか」
「そう、それで残ったら」
そのオリーブオイルをというのだ。
「パンで拭いてね」
「食べるんですか」
「そうよ、オリーブがあったら」
オリーブオイルそれがというのだ。
「味付けにもなるし」
「いいんですね」
「そう、パンに付けても美味しいしね」
笑顔でこう言ってワインまで出してだった。
亜弥は真里とオリーブオイルを大量に使った夕食を楽しんだ、だが。
二人はしこたま食べて飲んでだった、満腹になり。
洗う時になってだ、真里はふとリビングにある大きな置きもの栗の様な頭で細い糸の様な目と口を持ち蓑を着て左手に仙人が持つ様な杖を持つそれを見て言った。
「あんな置きものありましたっけ」
「あんなのないわよ」
亜弥もそれを見て言った。
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