暁 〜小説投稿サイト〜
冥王来訪
第二部 1978年
ソ連の長い手
欺瞞 その3
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と煙草を燻らせる
「……とすると、君はシュタージファイルのことは知らぬと言い張るのかい」
その言葉に唖然となる
全身の血の気が引くような感じがした
「自分は……」
言い終わらぬうちにドアが開かれる
勢い良く開いた扉の向こうに、野戦服姿の木原マサキが立っていた
腕を組み、不敵の笑みを浮かべている
綾峰が眼光鋭く睨む
「どうした、木原」
不敵の笑みを浮かべ、彼等を見つめる
「ソ連の小国に対し恫喝も辞さぬ態度……、何れは世界大戦に発展する」
眼光鋭く、総領事を睨む
「貴様等も態度をはっきりすべきだ……。
そこで弛んだ日本社会を鍛え直す為、少しばかり細工させてもらった」
そう言い放つと、堪え切れなくなった彼は哄笑する
困惑する彼等を尻目に、部屋を後にした
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