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レーヴァティン
第二百四十七話 札幌入りその六

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「そうなるっちゃ」
「そうだな」
「だからっちゃな」
「そのこともあるしな」
「札幌は栄えるっちゃな」
「そうなる、そしてだ」
 英雄は愛実にも話した。
「札幌から何かあればな」
「兵を送るっちゃな」
「蝦夷の各地にな」
「各地にも置いてるっちゃが」
「各地の兵で抑えられないとな」
 その場合はというのだ。
「札幌から各地に通している道を進んでな」
「兵を送ってっちゃな」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「ことを収める」
「獣や魔物を倒して」
「賊もな、災害が起こってもな」
 この場合もというのだ。
「即座にだ」
「軍を送ってっちゃ」
「ことを収める」
「そうっちゃな」
「災害が起こってもだ」
 この時もというのだ。
「やはりだ」
「軍は役立つっちゃ」
「そうだ、その組織力にだ」
「持っている道具が役立つっちゃ」
「だからな」 
「災害の時もっちゃ」
「働いてもらう」
 こう言うのだった。
「若し軍がないとだ」
「災害救助も難しいっちゃ」
「他の組織を使うことも出来るが」
 それでもというのだ。
「最善はな」
「軍っちゃ」
「だからだ」
「災害の時もすぐに動ける様に」
「道は整える」
 その様にするというのだ。
「そして港もな」
「整えてるっちゃ」
「船も災害の時は使える」
「一度に多くのものを運べるっちゃ」
「岸辺や湖、川が近い場所で災害が起これば」
 その時はというのだ。
「船にだ」
「沢山の人とものを載せて」
「そして向かわせる」 
 災害があった場所にというのだ。
「だから港も整えてだ」
「船も用意しておくっちゃ」
「そうしていく」
「軍隊は不要とでござる」 
 智が首を傾げさせつつ言ってきた、彼は起きた世界でよく陸空海の三つの自衛隊に対してこう言う者達のことを思い出しつつ話した。
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