第二章
[8]前話
シンバとアケラをミニバンに入れた、だが大きな身体なので。
「重機もな」
「ああ、使わないとな」
「時間もかかってるが」
「今は仕方ない」
「空襲もあるかも知れないし英語も通じない」
「けれどやるぞ」
ロックも仲間達も話してだった。
そしてだ、シンバとアケラをミニバンに収容してだった。
出発した、だがその道のりは。
「やはり英語は通じないな」
「検問も多いしな」
「しかも空襲の危険もある」
「異国での戦場だからな」
「辛いな」
「ああ、危ないな。しかしな」
彼等はミニバンの後ろシンバとアケラがいるそこを見て話した。
「保護したんだ」
「絶対に助ける」
「ルーマニアまで送ってやるからな」
「ガウ」
「ガウガウ」
シンバもアケラも不安そうだ、猛獣でもだった。
戦禍の中にある動物園に取り残され困難な旅路の中にある彼等は極度のストレスの中で弱り切っていた、その姿は痛々しい。
だがその彼等をだった。
ロック達は言葉が通じず検問が多く空襲警報も響く中でだった。
進んでいった、そして遂にルーマニアの施設に入り。
そこに彼等を届けたが。
「二千キロか」
「それだけ進んでいたか」
「戦争の中を」
「よく無事だったな」
「何かと大変だったが」
「神のご加護だな」
三人で話した、彼等を届けた後で。
「本当によかった」
「二匹も無事だったしな」
「助けられたしな」
「それじゃあな」
「次の任務に行くか」
「そうしような、戦争はまだ続いているんだ」
このことが話された。
「困っている生きものは多い」
「人を助けている人達もいる」
「俺達は生きものだ」
「他の生きものも助けていこう」
「そうしよう」
「この戦争が続いて落ち着くまでな」
こう話してだった。
ロック達は次の仕事に向かった、二匹を助けたがだった。
彼等は他の生きもの達を助ける為にまた動いた、陰惨な戦争の中で彼等は少しでも多くの命を救う為に戦場に戻った。
二千キロの勇気 完
2022・4・26
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