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私はいじわる 小悪魔が住みついた
最終章

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 春になって私達は2年生に進学した。お兄ちゃんも翠ちゃんと、希望の高校に受かって、二人共、サッカーを続けると言って居た。そして、香菜ちゃんは、卒業式の時、待ち伏せして、穣先輩に告白したんだけど、友達ならと言われてしまって、しばらく、落ち込んでいたのだ。

 そして、私と昂君との間には、あの時以来なにも無かったかのように・・ 身体が触れ合う事ぐらいはあったけど・・だけど、お互い、心では繋がっていて信頼していたと思う。

 私達の女子野球部は正式に認められて、クラブ予算も出るということになっていた。新入部員も7人の子が、希望すると言ってくれている。

 最初の練習の時、鈴花ちゃんは

「いいー みんな ボールを怖がっていたら、うまくなんないよ 顔で受けて、ひんどい 顔になっても・・嫌だったら、ボールに向かって行って、うまくなるんだからね だから、ウチのチームには、可愛い子ばっかりでしょ うまくなったから・・ だから、男子のアイドルになるんよ みんな」と、檄を飛ばしていた。

「鈴花 そんな 過激な」と、私は、横から止めたんだけど

「わかったーぁ ウチ等のチームは全国行くんだからね」と、あーぁ言っちゃったー 鈴花ぁー

 だけど、関西の女子チームのリーグ戦にも参加することになった。そして、それから、我がチームの快進撃が続いた。監督がタイミングよく、3人の投手を使って、点があまり取られることがなかったんだ。そして、中学生女子の全国大会出場を推挙されたのだった。

 全国大会出場が決まって、末永先生から聞かされて

「君等が職員室でふざけたこと言って、他の先生方に笑われていたのが、まさか1年でここまでくるとはな」

 その後、私達は、先生を連れだして、胴上げをしていた。そして、彩乃先生も・・

「待って 待ってー 私 スカートなのよー 末永センセー みんなを止めてよー」と、彩乃先生の悲鳴が学校中に響いていた。

 
    完
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