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もしかしたら存在したかもしれない未来
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随分と薄情だねぇ」

 

?そう言うと上条当麻は黙るしかなかった。

?ちなみに嘘である。本当はこの女は思いっきり上条当麻の部屋を見たいだけである。あわよくばその匂いを堪能するつもりである。

?そんな魂胆を思い浮かべながら私達はエレベーターを上がってゆく。

?途中の階でなにか不思議な感覚に襲われたが、その階を通り過ぎると次第と離れていく。多分どこかのだれかが私の範囲内で暗算内で能力でも扱っていたのだろう。

?私の暗算は領域は約半径3m。その範囲なら、何かしらの異変が起きた時自動的に観測のみを行う。

?さっきはエレベーター越しにだれが能力を使っていたのだろう。

 

 二人はエレベーターを降りるとそのまま間端の部屋まで歩く。するとそこには縦長の丸い掃除機が並んでいた。

 

「後輩!!119!!」

 

?そしてそれを取り囲むように白い修道服の少女が真っ赤に染まりながら倒れていた。

 

「インデックス!?くそ、いったい誰にやられたんだよ!」

 

?そう言いながらも携帯の番号に数字を押し呼ぼうとする。

?しかしそれを遮るように後ろから声がする。

 

「ん?僕達魔術師だけど」

 

?そこには顔にバーコードの刺青でも入れた長身の男がそこにいた。

 

「てめぇが、こんなことをしたってのか!!」

「正確には僕ではなく神裂がなんだけど。それに神裂自身絶対傷つかないと知っていたから攻撃したんだけど、ああ、彼女の衣服法王級の霊装でね。どんな攻撃にだって絶対的防御の能力を秘めていたはずなんだけど」

 

?そう言うと上条は自分の右手を見る。

?そんなことを関係せず彼は言い続ける。

 

「それになんでだろうね。こんな逃げ場のない場所に逃げ込むなんて。発信機用のフードもないわけだし、どこかで落としたのかな?」

 

?そう言うと上条は全てが繋がった気がした。

?魔術師追われていること。

?ここに戻ってきたこと。

?上条の部屋にフードがあること。

?彼女の善性。

 

「ばっかやろう。なんで逃げてる奴が周りのことなんか気にできるんだよ」

 

?彼女の優しさに心を苦しめる上条、しかしそれに敵は待ってくれない。

 

「さぁどいてくれないか。僕達はそれを回収しなくちゃいけないんだ。正直な所君たちに構っている暇はない訳だし、そ・れ・に・時・間・も・な・い・」

 

?その言い方に頭にきたのか上条は声をふるわせる。

 

「てめぇは、何様だ!!こいつにお前らにとってどんな価値があるかなんて知らねぇ!!こいつが世界にどれほどの影響を与えるのかも
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