暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
フェアリー・ダンス編
新世界編
実家・ALOの二刀
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からやって来た」


狂ってるぜお前。うるせ。という掛け合いをし、フレンド登録をすると、その場を離れた。

洞窟の外へ出ると辺りは夜だった。現実と昼夜が一緒な訳ではないので、しばらくのうちは慣れが必要なようだ。


「……えっと、飛べるんだよな?」


慣れるまで初心者スティックを使えばいいのだが、何だか癪だ。


(……あいつなら、絶対すぐに出来るしな……!!)


この場にいない、某黒の剣士に無駄に対抗心を抱きながら30分ほど練習した。

どうにかぎこちなく飛べるようになった所で、さてどうしようかと考える。


@真っ直ぐアルンへ

A世界樹攻略は困難と聞いてるので手練れの仲間を集める

B行きながら集める


Bは手練れが居ない可能性があるため、やめておく。取り合えず、Aに専念しよう。

しかし、手練れが何処にいるか分からない。悶々と思考を巡らせていた、その時――


「ゴアアアアアァァァッ!!」


巨大な影が現れた。


「……あー、と?」


ポーン、と音がしてフレンドメッセージが届く。勿論、ハンニャからだ。


『1つ、言い忘れてた。《ムラサメ》には常駐型のデバフがあってな、大型のMobを引き付けるんだ。ストレージにあっても効果を発揮するガチ呪いなんだよ。あと、この高山地帯には今《飛竜警報》が出てるから気いつけろよ』

うん、遅いよハンニャ君。わーわー言いながら回りにいたプレイヤー達は領内に逃げていく。援護は無さそうだ。

こうなったら自棄だ。


「上等だ。この蜥蜴やろう!!」


という声と竜の咆哮が重なった。竜はいきなりこちらへ下降しながらブレスを撃ってくる。


「うおっと……」


空中での戦闘でいきなり竜は厳しかったようだ。巨体に似合わぬスピードだった。


「てめが呼んだ災禍なんだから責任取れよ。《ムラサメ》!!」


構えは抜刀術。ソードスキルが無いのでその分プレイヤーの実力がダイレクトに活かせる。


『水城流抜刀術(よん)式、斬裂』


刀と牙が衝突し、牙をあっさりと切断した。


「おお……」


これはいい。これなら一匹ぐらい――


「ガアアアァァァァッ!!」


だあああ、何かさらにでかいの来た!?

と、その時、


「はあぁぁぁぁぁぁっ!!」


勇ましい雄叫びと共に青い塊が新たに現れた飛竜に激突する。


「ガアァッ!?」


不意打ちを食らった飛竜はバランスを崩す。

割り込んできたプレイヤー、ウンディーネの剣士は何やら呪文を唱え始める。言い終わると同時に飛竜を水の枷が縛り付る。拘束の魔法のようだ。


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