フェアリー・ダンス編
新世界編
実家・ALOの二刀
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らに迷惑になるだろ?それは駄目だ」
「申し訳ありません……」
「いいって……さ、もういいよ。遅れるぞ」
「はい。……では、お兄様もお気をつけて」
自分も中で用事のある沙良を帰し、俺は自室で1人でナーヴギアを手にとる。アミュスフィアを使うという手もあったが、まあ……験担ぎだ。
「リンク・スタート」
ついに、俺は新たな世界に足を踏み入れた。
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キャラ作成をさっさと済まし、アルヴヘイムに降り立つ。
種族は闇妖精《インプ》を選択。SAOのデータを引き継いだせいか、髪は銀髪――というか白だなこれは。それもあってか初っぱなから目立ってる。顔は勿論、現実と同じ具合だ。
「これはちょっといじった方がよかったかな……?」
まあ、いいか。インプ領の首都テネブラエは洞窟の中にあって薄暗い。
このゲームの一番の魅力は《飛行》が出来ることだが、インプ以外はこのような洞窟の中で飛ぶことは出来ないらしい。
ウインドウを開くと予想どうりチートなステータス値。
アイテムは復元した物以外は破損している。それらを片付け、取り合えず冒険に出る支度をする。
道具屋でポーション類、そして防具屋で軽装戦士用の装備を買う。
そして何より重要なのは武器だ。復元したねを振り回すのは流石にマズイ。
初心者装備のやつがアホみたいな攻撃力を持ってたら不思議すぎる。
と言うわけであちこち回った末、隅っこにあるプレイヤーショップを見つけた。
「そこの旦那。ちょっといいかい?」
「ん……客か。何か入り用かな?」
「強い刀あるか?」
「……兄ちゃん、やり手だな」
「は?」
「目を見りゃ解る。そもそも《隠蔽》スキルマスターの俺のハンティングを見破るなんざ、ただ者じゃねえ」
「なーる……ま、色々とな」
「深く聞きやしねぇよ。大体解った。……ほれ、持ってけ」
そう言って投げ渡されたのは標準的な日本刀。だが……
「こいつは……」
強い。圧倒的な強さが刀からにじみ出ている。そして重い。これは命を刈り取る重さだ。
「やはり、分かるか」
「ああ……」
「《ムラサメ》。現実じゃあ《妖刀》って呼ばれてるやつだな」
「……旦那こそ何者だい?」
被っていたフードを脱ぐと、レプラコーン特有の乳白色の肌を掻きながら答えた。
「俺は《ハンニャ》レプラコーンの刀匠だ。脱領者だけどな。そいつはただでくれてやる」
「レイだ。分かってるとは思うが、《あのゲーム》
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