第二章
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「時間になればこうだし」
「全く。いつも気を引き締めていないと」
「疲れるから嫌よ」
「そういう問題じゃないでしょ」
綾は妹に言いつつ自分はフライパンに向かった、そうしてサラダを作っている母の横で肉を焼きはじめた。
そうしてチキンステーキとサラダそれとシチューを作って帰宅した父と一緒に食べた。休日はこうした日が多く。
学校は同じ高校だったが。
「ねえ、妹さんだけれど」
「亜紀ちゃんね」
「弓道で二段取ったらしいわね」
「綾ちゃんはバスケのレギュラーだしね」
「成績優秀だしね、姉妹並んで」
「凄いわね」
「あの、何であの娘が出来るのかね」
綾は亜紀のことを笑って話す友人達にクラスで疑問の顔で応えた。
「私本当にわからないのよ」
「そうなの?」
「亜紀ちゃんのお姉さんなのに」
「わからないの」
「私いつも努力してるつもりだけれど」
綾は憮然として友人達に返した。
「休まないでね、けれどあの娘しょっちゅう寝てるのよ」
「あら、そうなの」
「亜紀ちゃんいつも寝てるの」
「そうなの」
「そうよ、動いていない時は寝てるの」
亜紀のそのことを話した。
「クラスでも休み時間やお昼休みかなり寝てるそうだし」
「綾ちゃんみたいに頑張ってるかって思ったら」
「そうじゃないの」
「寝てるの」
「それでどうして部活で頑張れて成績優秀なのよ」
わからないという顔で言うのだった。
「謎よ」
「ううん、そんな娘がうち来るかしらね」
「うち県内じゃ進学校だしね」
「しかも亜紀ちゃんその中でも成績いいしね」
「綾ちゃんと同じ位ね」
「学年は違うけれど」
「それが謎よ、謎過ぎてね」
それでと言うのだった。
「訳がわからないわ」
「そう言うのね、綾ちゃんとしては」
「そうなのね」
「訳がわからないのね」
「亜紀ちゃんがそうして成績とかいいのか」
「全くよ、どういうことよ」
綾はそんな妹に首を傾げさせた、だが。
ある日だ、日曜学校で部活の練習で汗を流していた綾にだった。亜紀が所属している弓道部に所属しているクラスメイトが言ってきた。
「あの、今時間ある?」
「あるけれど?」
「だったらうちの道場来ない?」
「弓道部のなの」
「そう、綾ちゃんこの前亜紀ちゃんのこと言ってたでしょ」
先日の妹についてぼやいたそれの話をするのだった。
「そうでしょ」
「ああ、あの時ね」
亜紀もそれはと応えた。
「実際にそう思うからね」
「言ったのね」
「そうだけれど」
「それでその亜紀ちゃん見てみない?」
こう綾に言うのだった。
「今からね」
「今日は午前中で部活終わりだけれど」
「それだったらね」
それならと言うのだった。
「今からね」
「弓道部の方に
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