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10月の末、男子チームとの試合があって、私達のチームが4対3で勝った。オーカがホームラン、鈴花もランニングホームランと活躍したのだ。私達は、歓声をあげていたんだけど、男子チームはなんだか、バラバラになっていて、試合中もエラーが多くって・・。
穣先輩が男子チームを集めて檄を飛ばしていたが、彼等には、当面の目標もないのだから、活気がともかくも無かった。
私達は、11月は初めの対外試合に向けて、燃えていた。今度こそ、全員が勝つつもりだった。練習のグラウンドも女子部が主体で動いていた。
その日、末永先生が「オーカ 投げて見ろ 鈴花受けろ 真珠バッター」と、言ってきた。私は、えー と、バッターボックスに立った。
そして・・当てていっても、セカンドフライとかピッチャーフライばっかりで
「わかった 今度は、美智佳 バッター」と、交代させられたが、やっぱり、セカンドフライ、ファーストのファールフライ、ファーストゴロだった。
「よーし 今度は香澄 低めに投げ込んでいけよ 外野に飛ばすさな!」と、香澄さんに・・。
男子チームが覇気がないせいか、女子チームを中心に鍛えられた。特に、柚子葉は連日集中して、ノックを受けていた。
「いいか 守備は内野ゴロを打たせるんだ。香澄は低めを徹底してな。鈴花は内角をスピードボールで、そして、間にオーカを挟む」と、試合当日、末永監督は言って居た。
電車で 1時間半かけて、相手の練習グラウンドにやってきた。そして、鈴花ちの車で道具を運んでもらって、私のお父さんとお母さんも、一緒に来ていたのだ。
試合は5回まで、お互いぽちぽちランナーは出るけど、後が続かずに6回表、先頭の私は、センター前に抜けるヒットで出た。そして、例のように鈴花が3球目に合図を送ってきた。私は、走った。いい音とともに私の後ろの方に飛んでいくのが解った。そして、オーカもそれに、続いて、鈴花はホームまで帰ってきたのだ。2点先制。その裏、途中でピッチャーが鈴花に変わって、全て、私へのゴロで、7回裏。1アウト2塁の時、オーカがピッチャー、鈴花がキャッチャーに代わって、ファーストフライ、そして、最後の打者はセカンドフライ。私達は勝ったのだ。
「よーし やったな 君達は よくぞ ここまで成長した えらいぞ」と、末永監督も満足そうだった。
家に帰ると、その夕食に、ステーキと山盛りの苺サラダが・・。
「ワァーオ ウチの大好物」
「真珠 恰好良かったよー 真珠の好きなもの ご褒美」と、お母さんが・・。
「私 慎也から聞いてはいたんだけど 信じてなかったのよ でも、今日、真珠が走りまわってボールを捕ってるの見て 感動しちゃった。だって ほとんど 真珠が動いてたじゃぁない いつも、ドロだらけになって
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