暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
SAO編ーアインクラッド編ー
09.光剣と二刀流
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間も消耗してるみたいじゃないか!?」

キリトがここまで声をあげるということは、相当なボスだったのだろう。

「わたしの部下たちはこの程度で根をあげる軟弱ものではない!!貴様らさっさと立てぇ!!」

座りこんでいた軍の者たちは、最後の力を振り絞るように立ち上がり重い足取りでコーバッツに着いて行く。

「大丈夫なのかよ。あの連中」

「いくら何でも、ぶっつけでボスに挑んだりはしないと思うけど」

「さすがに行かないだろ」

「一応様子だけども見に行ってみるか」

互いに顔を合わせる。言葉を交わさずとも皆が行くと行くということがわかった。

「どっちがお人好しなんだか」

俺たちは軍の奴らを追うようにボスの部屋を目指した。

「.......キリト」

「わかってる、シュウ。あれを使う時かもしれないな」

(やはり、嫌な予感がする)




「この先はもうボスの部屋だけなんだろ?ひょっとしてもう、アイテムで帰ちまったんじゃね?」

軍の連中の姿も見えず、俺たちも帰ろうとすると俺の予感は的中してしまった。

「うわぁぁぁぁ!!」

男の叫び声!

「アスナ、シュウ!」

「うん!」

「あいつら!」

俺たちはボスの部屋に向け走る。

(間に合ってくれよ!!)

ボスの部屋の前まで着くと、ボスの部屋の扉が開いている。

「おい、大丈夫か!?」

部屋の中には絶望の様な光景が広がっていた。壊滅寸前の軍、それを今にも襲おうとする青色の巨大な身体、巨大な大剣を持つ羊の顔の悪魔のようなモンスター、《The Gleameyes》。

「何してる!!早く転移結晶を使え!!」

「ダメだ!結晶が使えない!!」

「今までボスの部屋にそんなトラップなかったのに」

(いや、あった。ただ、情報屋に出回ってないだけであったんだ。結晶無効かエリアのボス部屋が!!)

「我々解放軍に撤退の二文字はありえない!!戦え!!戦うんだ!!」

(コーバッツがバカなことを!!)

「.....馬鹿野郎」

「どうなってるんだ!」

遅れてクラインが現れる。

「ここでは、転移結晶が使えない。六十二層と同じだ!!俺たちが切り込めば退路は開けるだろう.......けど」

「何とか出来ないのかよ」

(また、このエリアで命が消えるところを見るのか!?)

「全員、突撃!!!」

軍の連中がグリームアイズに突撃する。

「やめろ!!」

グリームアイズのブレス、大剣のソードスキルが軍を再び、襲う。

空中を浮かぶ、軍の一人。そいつは俺たちの目の前に落下する。そいつはコーバッツだ。

「おい、しっかりしろ!」

仮面が砕ける。
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