爆弾低気圧
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んな相手を確認する前にわざわざ火に油を注がなくても……
まあ誰に叩かれたか確認していないんですからしょうがないといえばしょうがないのでしょうか?
「もうSHRの時間だぞ、さっさと教室に戻れ」
「げ、千冬さん」
「ほう……教師に向かって開口一番『げ』とは恐れ入る。私に同じことを二度言わせるつもりか?」
鳳さんが最前線にニトログリセリンを投げ込みましたね……
織斑先生が指をコキコキと鳴らすと、凰さんが一歩後ずさる。あの人にアイアンクローをされた日には顔についた跡が消えなさそうで怖いです。
一夏さんの幼馴染ということは織斑先生とも面識があるのでしょう。どうやら苦手みたいですけど。
「す、すいません」
織斑先生が入るために凰さんが道を譲る。どうやらまた叩かれるということは避けたようです。
「また後で来るからね、逃げないでよ一夏!」
そう言いながら凰さんは教室に戻っていった。
「何で俺が逃げる必要があるんだよ」
まったくもってその意見には同意します。セシリアさんといい凰さんといい何故逃げるなと言うんでしょうか?
「織斑、いつまでくっちゃべっている。出席を取るから黙っていろ」
「は、はい!」
でもあの凰さんの反応からしてまた一夏さんが好きな人なんでしょう。また障害が一つ増えそうですね。
私じゃなくて箒さんとセシリアさんの、ですけど。
――――――――――――――――――――――――――――――
その日の昼休み。すっかりお馴染みの私、箒さん、セシリアさん、一夏さんと今日はもう一人、二組の凰さんも一緒……というより食堂で待ち伏せしていて今日は5人です。
そして今はそれぞれの昼食を持ってテーブルを囲んでいます。
箒さんとセシリアさんからは何か気迫に似たような空気がチリチリと。
「で、いつ日本に帰ってきたんだ? おばさん元気か? いつ代表候補生になったんだ?」
「質問ばっかしないでよ。あんたこそ、なんでIS使ってるのよ?」
そんな二人を尻目に一夏さんと凰さんは会話を進めています。幼馴染というのは本当のようですね。
「一夏、そろそろ説明してほしいのだが!?」
「実は鳳さんと付き合っていた、なんてことはありませんわよね!?」
流石にじれったくなったのか箒さんとセシリアさんが切り出します。何かまた面倒ごとが始まりそうな予感がします。
ああ、お茶がおいしい。これはどこの銘柄のお茶なのでしょう?
「べ、べべべ別に付き合ってるってわけじゃ……!」
「そうだぞ? 何でそんな話になるんだ? ただの幼馴染だよ」
「むぅ……」
ほう、これが玉露ですか。道理でおいしいはずです。
「私の存在
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