暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
二度目
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
していく。
 トレギアは腕を伸ばすフェイントで、リゲルの動きを止める。さらに、右手から放たれらた蒼い光線が、リゲルの体を押し流していく。

「ぐっ!」
「リゲル! ……変身!」
『ウォーター プリーズ スイ〜スイ〜スイ〜スイ〜』

 ハルトは右肩にハンカチで簡易的な包帯を作り、水のウィザードへ変身。リゲルへ迫られてくる爪をソードガンで防ぐ。

「リゲル、大丈夫?」
「敵であるアンタに助けられるなんて……」
「あはは……今更何を」

 そのまま、ウィザードとリゲルはトレギアとの戦いを続けていく。ウィザードはソードガン、リゲルは大砲。それぞれの攻撃がトレギアを捕えようとするが、相手は羽根のように軽い身のこなしで避けていく。

『ウォーター スラッシュストライク』

 水のウィザードは、ウィザーソードガンへ水の魔力を宿らせた。
 だが、両手を腰で組んだトレギアはよけ、やがてウィザードの顔へ手を出す。

「っ……!」

 フェイントだと分かっていても、反射的に動きが止まってしまう。さらに、無理に動かしている体を急に静止したせいで、肩にまた激痛が走る。

「ウィザード……あなた、その肩どうしたの!?」
「見ての通りだよ」
「さあ、次はこれでも使おうか……?」

 トレギアは、いつの間にか白い人形を手にしていた。
 粘土らしき素材でできたそれを放る。即座に蒼い雷を放ち、人形の色を蒼く染め上げていく。

「さあ、マスターからの贈り物第二弾だ。行け。デバダダン!」

 人形が、人間よりも少し大きいサイズに巨大化する。その肉体は、白いボディと、その内側に無数の黒が走る。緑の半透明なゴーグルの中には、左右非対称の位置に目玉が付いていた。
 因果応報怪獣デバダダン。
 ギョロギョロとした目が、ウィザードとリゲルへ迫って来る。
 ウィザードは慌てて指輪を切り替えた。

『バインド プリーズ』

 水を固めて作られた鎖が、デバダダンの動きを止める。
 だが、さして苦しむ様子もなく、デバダダンは鎖を引きちぎった。
 だが、それだけの時間を稼げれば十分。

『ウォーター シューティングストライク』

 ウィザードは、すでに攻撃の準備をしていた。
 ウィザーソードガンの銃口に宿した水。魔力を練り上げたそれは、そのままデバダダンへ放たれた。
 無数の怪物たちをうち滅ぼしてきたウィザードの水弾が、デバダダンへ放たれた。
 一方、デバダダンもただではやられないと言わんばかりに、その能力を行使した。足元から並び立つ、衝撃波の柱。それは、デバダダンの姿を、衝撃波の向こうに隠してしまうほどだった。
 だが、水の弾の威力は下がらない。
 そのまま青い攻撃は、デバダダンに命中。そのまま爆発するはずだった。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ