二度目
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していく。
トレギアは腕を伸ばすフェイントで、リゲルの動きを止める。さらに、右手から放たれらた蒼い光線が、リゲルの体を押し流していく。
「ぐっ!」
「リゲル! ……変身!」
『ウォーター プリーズ スイ〜スイ〜スイ〜スイ〜』
ハルトは右肩にハンカチで簡易的な包帯を作り、水のウィザードへ変身。リゲルへ迫られてくる爪をソードガンで防ぐ。
「リゲル、大丈夫?」
「敵であるアンタに助けられるなんて……」
「あはは……今更何を」
そのまま、ウィザードとリゲルはトレギアとの戦いを続けていく。ウィザードはソードガン、リゲルは大砲。それぞれの攻撃がトレギアを捕えようとするが、相手は羽根のように軽い身のこなしで避けていく。
『ウォーター スラッシュストライク』
水のウィザードは、ウィザーソードガンへ水の魔力を宿らせた。
だが、両手を腰で組んだトレギアはよけ、やがてウィザードの顔へ手を出す。
「っ……!」
フェイントだと分かっていても、反射的に動きが止まってしまう。さらに、無理に動かしている体を急に静止したせいで、肩にまた激痛が走る。
「ウィザード……あなた、その肩どうしたの!?」
「見ての通りだよ」
「さあ、次はこれでも使おうか……?」
トレギアは、いつの間にか白い人形を手にしていた。
粘土らしき素材でできたそれを放る。即座に蒼い雷を放ち、人形の色を蒼く染め上げていく。
「さあ、マスターからの贈り物第二弾だ。行け。デバダダン!」
人形が、人間よりも少し大きいサイズに巨大化する。その肉体は、白いボディと、その内側に無数の黒が走る。緑の半透明なゴーグルの中には、左右非対称の位置に目玉が付いていた。
因果応報怪獣デバダダン。
ギョロギョロとした目が、ウィザードとリゲルへ迫って来る。
ウィザードは慌てて指輪を切り替えた。
『バインド プリーズ』
水を固めて作られた鎖が、デバダダンの動きを止める。
だが、さして苦しむ様子もなく、デバダダンは鎖を引きちぎった。
だが、それだけの時間を稼げれば十分。
『ウォーター シューティングストライク』
ウィザードは、すでに攻撃の準備をしていた。
ウィザーソードガンの銃口に宿した水。魔力を練り上げたそれは、そのままデバダダンへ放たれた。
無数の怪物たちをうち滅ぼしてきたウィザードの水弾が、デバダダンへ放たれた。
一方、デバダダンもただではやられないと言わんばかりに、その能力を行使した。足元から並び立つ、衝撃波の柱。それは、デバダダンの姿を、衝撃波の向こうに隠してしまうほどだった。
だが、水の弾の威力は下がらない。
そのまま青い攻撃は、デバダダンに命中。そのまま爆発するはずだった。
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