204 機械の無力化
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力を得た。かよ子は妲己が出した岩よりも更に巨大な岩を出現させた。その岩は多くの岩を弾く。
「そんな岩、私に効かないよ!」
他の皆も怠けている場合ではなかった。ブー太郎は水の石で、椎名は水の玉で大水を出して岩を押し流し、大野は草の石で巨大な蔓を出して岩を捉えて遠くへ投げた。のり子の人形も岩を念力で粉砕した。
レーニンは赤軍の総長・重信房子と共に本部へ急ぐ。既に本部の建物は見えていた。
「よし、もう見えてきたぞ!」
その本部から黒煙が見え、爆音が響く。
「な、もう攻められている!?」
「ヴィクトリア女帝の艦隊が守護に当たっている道がやられたようだな!」
(あいつが、来てるのか・・・!)
レーニンの体の核となって取り込まれている少年・杉山さとしはそう思った。その時、レーニンが苦しがった。
「あ、あああ・・・!!」
「レーニン様!?」
「私の能力が奪われていくようだ・・・」
レーニンは車から降りた。
「今のお前じゃ苦しそうだな。俺が代わるよ」
レーニンの身体の核としている少年が現れた。
「杉山さとし、貴様・・・」
「俺が見に行くよ。それまで待ってな」
レーニンが杉山の姿に変わった。
「西側の海路はクイーン・ベスの艦隊が邪魔をしておる。先程の道を進め」
「おう」
三河口とマリエルは偽物の道具四種が揃った時に放たれた黒い光を見ていた。
「何が起きてるんだ?!」
「本部に連絡した方がいいんじゃないかしら?」
「ああ」
マリエルの提言で三河口は通信機を出した。繋いだ相手は本部である。
「こちら剣奪還班・三河口。今、敵地の本部に侵攻し、異世界の剣の置いてあった場所を偽の剣に置き換えた!クイーン・ベスから貰った剣だ!そうしたら偽物の道具を置いている台から黒い光が放たれた。これは一体何なんだ!?」
『こちら本部イマヌエル。偽物の道具を四つ揃えたのか。それは偽物の道具が揃った時、赤軍が開発した機械を全て無力化させると共に、戦争を正義とする世界の長の能力を低下させる、二つの効果が発動されるのだよ』
「機械が無力化・・・!?」
三河口は自分の能力が複製された苦しみから逃れたと感じた。
「そうか・・・、了解、すぐそちらに剣を持って行く」
三河口は通信を終えた。
「よし、今度は全ての皆に連絡だ!」
三河口は今度は他の剣奪還班、そして領土攻撃班、本部守備班、そして藤木救出班に連絡を繋ぐ。マリエルはその間、小人達やシルヴィー、ブルーノや豆の木の巨人を使役して足立と吉村の動きを封じていた。
「こちら剣奪還班、三河口!今、異世界の剣を手にした!それからこれによって敵の本部では杯、剣、杖、そして護符の四つの偽物の道具が集まった事で奴等が持ってる異能の能力を出す機械も無力化
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