見えてるから
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ない。彼女が対応できなかったのは、フォーリナーの行動があまりにも予想外だったから。
自ら可奈美に接近し、千鳥の刃に腹を貫かせるフォーリナー。
「がはっ!」
「嘘……自刃……!?」
可奈美はその事実に驚愕した。
だが、すでに事実は翻らない。吐血したまま、フォーリナーは自ら千鳥から抜かれ、崩れ落ちた。
「な、何で……!?」
だが、驚いても、事実は変わらない。
自ら致命傷を貫いたフォーリナーの目からは光が消えている。
ハルトは可奈美に駆け寄った。ハルトを見返す可奈美は、目が震えていた。
「大丈夫?」
「うん……私は平気……だけど」
血だまりに染まったフォーリナーの体は、だんだんと消えていく。
可奈美はフォーリナーがいた場所と千鳥の刃を見比べた。
「私……本当に……っ!」
「可奈美ちゃん!」
はっとした可奈美は、ハルトへ向き直った。
「……落ち着いて」
「う、うん……」
「深呼吸」
「すう……はあ……」
可奈美は言われた通り、息を吐く。
そしてそのまま、祭祀礼装の姿を解除した。
見慣れない和服から、見慣れた美濃関学院の制服へ。だが、元に戻った瞬間、可奈美はぐったりと崩れ落ちた。
「可奈美ちゃん? どうしたの?」
「体に力が……入らない!」
可奈美は必死に訴える。だが、何度も起き上がろうとしているのに対し、彼女の体はピクリとも動かない。
「そんなっ……! 何で!?」
「貴女のその力、確かに強力ですけど……」
その声に、ウィザードと可奈美は震えあがる。
振り向けば、たった今遺体となって消えたはずのフォーリナーが、背後にいたのだ。彼女の手に握られた銃から、今の攻撃はフォーリナーのものに違いない。
「それほど長くは持たないようですわね?」
「フォーリナー……!? どうして……!? だって、今……!」
「時間を駆使する能力者ですのよ? 過去と未来、どちらのわたくしを相手にしていても不思議ではないのではなくて?」
フォーリナーはそう言って、銃を自らのこめかみに当てる。同時に、その背後には巨大な時計盤が並び立つ。
そうなれば、どうなるかはもうさっきまでの戦いで証明されている。
ハルトが可奈美の前に立つのと同時に、フォーリナーが冷たく告げた。
「これで、終わらせましょう」
「トレラアルディガイザー」
突如として、その声が、フォーリナーの声を塗りつぶす。
蒼い落雷。
ハルトは可奈美を抱えて飛び退き、フォーリナーもまた影に潜み、その落雷を回避した。
トレラアルディガイザー。
その技名は、いやというほど聞き覚えがあった。
その正体。破壊した廃墟を静かに降りてくるそれは。
「トレ
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