第八章
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夏休みに入って、今日は女子部がグラウンドを使って良いと言う事なので、全員でノックを受けて居た。穣先輩が私達の練習に付き合ってくれていたのだ。その後、シートバティングして、鈴花ちゃんが投げていた。だけど、なかなか外野にも飛ばなくって、ボテボテのゴロばっかり。
そして、私の番の時に、ロードマラソンをしていた男子が返ってきていて、私は、空振りばっかり。「おーい ちゃんと ボールを見ろよなー」ってヤジが聞こえた。
「鈴花 ウチの時になって、球 速くない?」
「当たり前やん 真珠には ええ加減に投げたら、打たれるやん」
「真珠! 振り回し過ぎや 右肘!」と、昂の声が聞こえた。
そして、次の球 とらえた! 思った瞬間、思いっきり振り抜いたら・・センターの横を抜けていった。男子の連中からも拍手が・・。
「真珠 ナイス バッティング」と、穣先輩も拍手をしてくれていた。
でも、その後は、インコース低めの厳しいところばっかりで、当てるのがやっとだった。なんやねん 鈴花 きついとこばっかー 投げやって…と、思って居たら、次のオーカは外野にバンバン飛ばしていた。
気がついたら、彩乃先生が少し離れた所に居て、末永先生と並んで見ていたのだ。練習が終わった時も部室まで付いて来て
「なんか 穴倉みたいね 更衣室だから、窓も少ないのね」
「そうなんよ 最初 カビ臭くってさー アロマしたら、余計に気持ち悪くって・・ だけど、ウチ等にしたら 有難いと思っているよ だから、みんなで壁、床から棚まで、全部拭き掃除したんよ」
「そう 頑張ってるねー 私もね、早くルール覚えなきゃって勉強してるよ」
「先生 ごめんね 忙しいのに 無理やり、顧問なんか 頼んじゃって」と、鈴花ちゃんが謝っていたけど
「いいの いいの あなた達が頑張っているの見てると、私も青春だって思っちゃうから」
「先生なんて 若いし、上品できれいだし 青春真っ盛りじゃぁない」
「ありがと 初めてよ そんな風に言ってもらえたの この頃ね セクハラになるかもしれないから、そんな甘い言葉 男の人からは言ってもらえないから、うれしいわ」
「そーなんやー じゃあさー ウチ 末永先生に甘〜い言葉 掛けてあげてって言っとくね」と、私は、いたずら心で言ってみた。
「真珠ちやん 先生をからかうのって 良くないわよ」
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