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レーヴァティン
第二百四十四話 青森入りその九

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「その国力でもな」
「海の魔神と戦う」
「そうするな」
「それは統一を果たしてな」
「その後やな」
「統一は近い」
 これまで目指していたこのこと自体はというのだ。
「あと少しだ」
「蝦夷だけになってるしな」
「だからな、しかしだ」
「魔神との戦いが何時になるか」
「それはわからない、奴が攻めて来るか」
「こっちが奴を調べ尽してな」
「そのうえで攻めるか」
 そうするか、というのだ。
「どちらかだ」
「それやとな」
「戦う時はな」
「まだはっきりせんな」
「しかしその時までな」
 まさにその時までというのだ。
「俺達はな」
「民を豊かにして国をそうして」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「その力で以てだ」
「魔神と戦うな」
「俺達十三人の力にだ」
「幕府の国力で戦うな」
「西の浮島とも力を合わせ」
 その様にしてもというのだ。
「そしてだ」
「戦うな」
「その様にする、そしてだ」
「勝つな」
「そのうえで石になり海に覆われている世界を救う」
「そうするな」
「魔神を倒せば世界は元に戻るという」
 このことは文献であり神託でも受けた、この世界ではそこまでされると事実だと断定出来ることである。
「それならだ」
「是非共な」
「魔神を倒してだ」
 そうしてというのだ。
「世界を救う」
「そうするな」
「絶対にな」
「そうでありますな、我々十三人だけで勝てるか」
 峰夫は考える顔で述べた。
「それすらもです」
「わからないな」
「そうであります」
「それならだ」
「国力もであります」
「既にそれはな」
「考えていることで」
 幕府全体でだ。
「それならであります」
「最初から目指していた、力は一つになりだ」
「大きくなってこそであります」
「確かなものでな」
 それでというのだ。
「統一を目指した」
「幕府を旗揚げして」
「それならばだ」
「これからもであります」
「そうしていく」
 峰夫に強い声で話した。
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