7-?
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
私達は、みんなで、朝1時間程、学校で練習して、同じ市内だけど対戦相手の学校に自転車で向かっていた。試合メンバーには、香澄さんとオーカが選ばれていたのだ。
試合は、5回まで1対1の同点で、最初は穣先輩が投げていたのを交代して、6回表から、島本先輩が投げていたんだけど、9回に3点入れられて、2アウト1塁の時に、末永監督はピッチャー交代で、香澄さんを告げていた。
私達も驚いていたけど、相手からも驚きの声が、でも、本人がもっと驚いていたかも知れない。その時、内野の皆も集まっていたんだけど、センターにまわっていた穣先輩が、香澄さんのもとに寄ってきて、グラブでお尻をポンとして「落ち着いてな」と・・。穣先輩は、香澄さんが投げること先生から聞かされていたのかも知れない。わかっていたかのような仕草だったから。
3ツ続けて、ボールだったんだけど、恭一先輩が香澄さんの元へ。次にようやく、ど真ん中にストライク。そして、次、快音と共にサードの昂君をめがけて・・少しのところで抜かれた・・と、思ったら梶原先輩が深い所からファーストに・・だけど、間に合わなかった。1塁2塁になって、又、梶原先輩と恭一先輩が香澄さんの元へ・・そして、最初のボール、はずれたと思ったら、その時、キャチッヤーからファーストのボールが送られ、アウトにした。みんなからも、香澄さんは肩を叩かれながらベンチに帰ってきていた。
そして、7回の裏、最後の攻撃で、最初のバツター昂君は、1.2塁間を抜いてヒツトで出ていたんだけど、次が二人凡退して、香澄さんの番のところに、監督はオーカを代打に告げていた。
そしたら、3塁側の後ろで見ていた父兄らしき人から、「オーカ ルーマバヌ」綺麗な人。そして、その脇に居る二人の小さな男の子からも「オーカ ガンバレ」と叫んでいる応援が・・。
1球目ボール。そして、2球目、大きな空振り。すると、穣先輩がオーカ呼び寄せて何かアドバイスを与えていた。3球目、快音がしてライナーでライト方向に・・でも、センターがまわりこんで捕られてしまった。昂君はもう3塁まで進んでいたんだけど・・。4対1 の敗戦だ。
「よーし 次は予選1回戦だぞ 来週から、気合を入れて、練習するぞー」と、監督が最後みんなを集めて言っていた。そして、オーカに「オーカ ナイススンイグ」と、声を掛けていた。
帰る時、みんなと別れてから、私と昂君のふたりっきりになった時
「なぁ 昂 お腹すいてへん なぁ 何か、食べよー」と、声を掛けているのに、昂君はしらんぷりだった。
「なぁ 昂 聞こえてるーぅ 何か、たべよーな」
「うるさいなー 何んかってなんやねん」
「うーん 焼きそばパン」
「なんやねん そのしみたれたんはー」
「うん お金あんまり 持ってへん
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ